神奈川・相模原市の住宅街で、現金などが盗まれる被害が一晩のうちに10軒相次ぎました。「引き出し」が狙われるなど被害には共通点があり、同一犯による犯行とみられています。 　　　　◇ 一晩のうちに、近所で相次いだ窃盗被害。 被害者 「朝起きたら閉めたはずの雨戸が開いていて、引き出しという引き出しが全部開いていて、足元にいろんな物が散乱して、足の踏み場もないぐらい全部出されちゃっていて、足がガクガクしました。今も話していると怖い」 警察によりますと、連続窃盗が起きたのは神奈川県相模原市の住宅街。緑区若葉台2丁目内です。半径300メートル圏内で一戸建ての住宅10軒が窃盗被害にあいました。 最初の通報は、5日午前4時前に入りました。 通報 「引き出しが開けられている」 その後も通報は相次ぎました。 通報 「引き出しが開けられている」 「ガラスが割られている」 被害にあったという人は「現金と宝石類、指輪やネックレスが5〜6点とられて、現金もとられて。指輪は母親の形見みたいにもらった物が全部とられた」と話していました。 10軒合わせた被害は、現金およそ79万8000円。さらに貴金属22点、時価換算およそ206万円だといいます。 どの被害も、共通点があります。1つは、窓ガラスが割られていること。そして、就寝中の被害ということです。 ——2階で寝ていた 被害者 「そうです」 ——鉢合わせしなくて 被害者 「それだけが一番。目が覚めなくてよかった」 ——朝起きて気づいた 被害者 「気がつかなければよかったのか、分からないけど、強盗だったら困っちゃうし」 共通点は他にもあります。 被害者 「引き出し全部開けられて、物入れすべて開けられてる」 「引き出しとか、開けられるところ全部開けられていて」 引き出しが開けられていたことと、その被害が1階部分に集中している点も共通しています。 これらの共通点から何が考えられるのか、元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之氏に聞きました。 鳴海達之氏 「職業的な泥棒じゃないか。この手口で成功しているからこれをやっている」 また、“一晩に10件”という数については… 鳴海達之氏 「限られた時間で10件の犯行をやるのは、1人だと時間的に厳しい。複数で分担して犯行している可能性もある」 警察は、いずれの犯行も手口が似ているため、同一犯による犯行とみて調べています。