【都議選2025】地方議会の“あり方”めぐり激論! れいわ新選組×国民民主×再生の道

今月22日投開票の東京都議会議員選挙で、議席ゼロから議席獲得を目指す「れいわ新選組」、「国民民主党」、「再生の道」。都議会において、政党はどんな役割を担うべきなのか、日本テレビのYouTube選挙特番「投票誰にする会議」で議論しました。 ■都議会の本来の役割とは? 再生の道・石丸代表「二元代表制の理解が正確ではない」 冒頭、れいわ新選組・櫛渕万里共同代表と国民民主党・川合孝典幹事長代行が選挙戦に向けた政策をアピールする中、再生の道・石丸伸二代表からは党としての政策を掲げることに否定的な発言が。 再生の道・石丸代表 「再生の道として政策は掲げていないんですが、本来的に不要だと思っています。なぜならば、議会というのは二元代表制において執行部のチェックをする機関なんですね」 日本テレビ 鈴江奈々アナウンサー 「私も最初に(石丸氏の)会見を見ていても、政策がないってどういうことなんだろうって混乱したんですけれど」 「逆に党としてまとまって活動されている、都議会にまだ議席はない状態ですけれども、それぞれの党から都議会に議員を送り込みたいと考えていらっしゃるお二人は、石丸さんの新しいこのスタンスをどうみていらっしゃいますか?」 れいわ新選組・櫛渕共同代表 「やはり党が政策を持っていないというのは、私は大変違和感です。何のために政党として集まるのか、やはり政策や理念を持って一つの政治集団となるのが政党ですから、いくら二元代表制でも、議会制民主主義でも、やはり政党となるからには理念あるいは目指すビジョン、そして政策というのは当然必要だと思っていると思うんですね」 「『普通の強さ』(再生の道としてのキャッチコピー)というのは仰っていましたけれども、ではなぜ無所属じゃいけないんですか。なぜ政党に集まるんですか。それぞれが実務家だったら無所属でいいんじゃないですかねというふうに思います」 再生の道・石丸代表 「まず、二元代表制の理解が正確ではないというのが感想です」 「それを混同してしまうと、例えば、蕎麦を食べるのにフォークでいけるよねみたいな話なんです。できなくはないですけど、箸の方が美しくおいしく食べられるじゃないですか。食べ方もちゃんとあるので。なので本来の使い方をするのが僕は普通だと思っています」 「なぜ党なのか。ここがすごく大事なんですが、そうは言っても選挙なので知名度勝負のところが大きいんですね。だからです。集団で集まって、みんなで動くということで存在感を発揮する」 「唯一絶対の規約ルールは多選の制限です。2期8年以上は続けさせません」 ■都議会における政党の役割 少数政党でも条例提案は可能...でも実態は? 日本テレビ報道局社会部 小野高弘部長 「私ね、うちの妻もそうなんですけれども、区議会議員選挙とか都議会議員選挙になるとよく見てますよ、選挙公報の紙。そこには政策、公約、たくさん書いてあります。こんなことはできたらいいな、この政策実現してほしいなと思いながら見て、それが楽しくて投票に行くようなところがあるんですね」 「それ(政策、公約)を実現してほしい。その議員を送り出すことができた。そうしたら、その議会の中でやはり政策を実現していってほしいと思うわけですよ。数の力っていうのもありますよね。議員が一人でできることって、もしかしたら限られるかもしれません。その辺りはどう考えますか?」 再生の道・石丸代表 「だったら、議院内閣制にすればいいのに、なっていないじゃないですか。なぜなっていないかを、皆さん考えてこられなかっただけじゃないですか。そして、それはメディアがそういうふうに報道するから、みんな国政の縮小版だと思い込んでいるに過ぎません。システムとして別なので」 れいわ新選組・櫛渕共同代表 「国政と東京都の二元代表制が違うのはおっしゃるとおりなんです。でも、少数政党でも、例えば東京都の都議会で11人集まれば条例が出せるんですね。条例提案できるんですよ。ですから、政策を変えていくことができるんです。それが議会人が持つ力ですから、その点は是非、本質の1つとして皆さんにご理解いただきたいと思います」 鈴江アナウンサー 「国民民主党としては、その条例案が単独で出せる議席数11を目標とされていると思いますが?」 国民民主党・川合幹事長代行 「石丸さんのお話を聞いていて、そういう考え方も確かにあるなとは思いました」 「他方、私は参議院議員なので、二院制における参議院の役割って、行政監視機能、それから予算に対して決算を非常に重視しているという意味でいくと、監視機能をきちんと有するという点では、石丸さんがおっしゃったような機能というのが、極めて大きな都議会の役割としてあるんだろうというのはよくわかりました」 「その上で、(条例案を)提案することも政党としてできるというのも、都議会で11人、我々が目指す目標なんですが、という数字になるということを考えたときに、考え方として分かるなというのと同時に、都民の皆様に選んでいただくということを考えたときに、やはりビジョンをしっかりとお示しになった方が、むしろ投票していただく方がより増えるんじゃないのかなとはちょっと思いますよね。決して否定するものではありません」 ■議員提案の条例案 「単なるパフォーマンス」なのか? 再生の道・石丸代表 「今の、ちょうどいい言及があったので、条例について少し説明をさせてください。例えばこの1期4年間のうちに、都議会でどれぐらい実際に条例(案)が出されたのか、お二人とも認識ないと思うんですよ」 「大体年間20ぐらいなんです。しかし、その大半は否決されています」 「つまり、今の都議会の条例(案)の議員提案は、単なるパフォーマンスなんです。いわゆる知事野党の人たちが自分たちはこんなに頑張ってるんだぜというのがわかった上で、だめもとで出して否決されたんです」 「そもそも全国的に地方議会における議員提案というのは、基本的に議会に関する条例、これが主です。例えば議員の給料とかですね、たまに踏み込んだものもあるんですが、基本的には執行部に任せます。なぜならば、執行部に予算の提案権が、編成権があるからです。議会にそれはないんです。できたとしても、御存じないかもしれないですが、修正案の提案しかできないです」 「だとしたら、そもそもの大元は執行部にあるという認識をまず持たれていないのが多いので、危ういなと感じています」 れいわ新選組・櫛渕共同代表 「修正案であったとしても、条例(案)が否決されたとしても、たとえですよ、でも、しっかりその時点で時代の空気、あるいは都民の声をいかに反映するかということを可視化させて提案していくという作業はとても大事だと思うんですね」 「それは国政も一緒で、よく野党が、石丸さんおっしゃるように、やっている感のパフォーマンス的なものも正直あります」 「今の時代にこういう声がある、あるいは我々はこう考える、絶対に今こう変えなきゃいけないんだということを、しっかり議事録にも歴史にも残しておくという作業は、私は後世から見ても、今の時代としても、そしてメディアがそれをどんどん報道していただけるような形で、運動をつくっていくという意味でも私は必要だと思っています」 (※議論のポイントを再構成しました)

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