［ペットライフ　交遊録］ユージさん＜４＞ 　保護犬のクロイ（メス、推定６歳）は、小さな赤ちゃんで我が家にやって来ました。 　先住犬のマーリー（チワワ、メス、７歳）は初対面では緊張していましたが、相手が赤ちゃんだとちゃんと理解したようで、優しく接していました。割と早く打ち解けてくれたと思います。 　２匹にはそれぞれケージがあり、別々に寝るんですが、たまに一緒に寝ていることがあります。朝起きてのぞいてみると、マーリーがクロイのケージに入っていて、クロイをクッションのようにして寄りかかっています。２匹が無防備におなかを向けて寝ている姿を見るとほのぼのします。 　もちろん、一緒に暮らしていれば、けんかだってします。クロイは動きが素早くて、自分のおやつをもらっているのに、マーリーにあげようとしたのを横からパッと取ってケージに帰ってしまうんです。怒ったマーリーがほえながらクロイを追いかけます。そんなドタバタも仲のいい証拠かな。 　散歩は、朝のラジオの仕事が終わった後に連れて行くのが日課。基本的にクロイだけです。 　ドッグトレーナーによると、マーリーは家の中で走り回っているので、サイズの小さなチワワにとって運動量は十分だそうです。散歩は外の空気を吸わせてあげるのを目的にすればよく、歩かせることにこだわらなくてもいいと言われました。実際、マーリーは外を歩くのが嫌いなので出かけるときは抱っこです。 　クロイは言葉をよく聞き分けます。「よし」の合図でエサを食べるようにしつけているのですが、有名人のお名前でひっかからないか試したことがあります。「吉幾三」と言うと、一瞬ピクッと反応しても絶対に食べません。「吉高由里子」「吉田栄作」でも同じ。食べるのは「よし」の時だけです。その点、マーリーは無頓着で、「吉幾三」で食べてしまいます。 　クロイは物覚えが早くて、子供たちが遊び半分で教えたお手もすぐにできるようになりました。投げたエサを空中でキャッチすることもできます。教える際に特別なテクニックを使ったわけではなく、クロイの能力が高いのだと思います。一方、マーリーはそういうことに興味がないみたいです。 　そんなクロイの素質を見込んで、ドッグトレーナーに勧められているのが「アジリティー」。犬と人が一緒に走りながら障害物をクリアし、タイムを競い合うスポーツです。犬だけでなく人間も練習しなければいけないので、時間に余裕ができたら挑戦してみたいですね。 　僕には子供が４人います。マーリーとクロイも入れると６人。なかなかの大家族です。これからも、楽しくにぎやかに過ごしていければと願っています。（タレント、おわり） 車やバイクに憧れ 　子供の頃から車やバイクに憧れがありました。車の魅力は、いわば個室で景色も音楽も楽しみながら移動できること。秘密基地みたいなものだと思います。バイクは、エンジンの鼓動が体感でき、風や匂いがダイレクトに伝わってくる。走っているとアドレナリンが出てきて、車とは違った楽しさがありますね。