花角英世知事の任期満了まで6月9日であと1年となりました。知事選に向け、立候補を表明した人はまだいませんが、原発再稼働に反対する市民団体や立憲民主党県連の米山隆一幹事長は「候補を擁立したい」としています。 新潟の魅力を発信してきた花角知事。佐渡市で生まれ、国土交通省の官僚などを経て2018年に初当選。県議会最大会派の自民党や公明党などに支えられてきました。現在2期目で、ちょうど1年後、来年6月9日に任期満了を迎えます。 県政の大きな課題となっている柏崎刈羽原発の再稼働については、政府の動きも強まっています。 〈花角知事〉 「（原発は）最終的に既に国からは理解要請が来ているので理解しましたよということを言えるのか、言えないのか、そこが出口」 知事の任期が迫る中、8日は市民団体が「再稼働反対」を掲げたシンポジウムを開きました。 〈3年前の知事選に出馬　片桐奈保美氏〉 「原発反対この指止まれ、どんな方が来てもいいからこの指止まれ」 主催した市民団体の片桐奈保美さんです。片桐さんは3年前、反原発を訴えて知事選に挑み現職の花角知事に敗北しています。 Q）来年の知事選に向けては 〈片桐奈保美氏〉 「反対派を原発に反対にしてくれる人を何としても擁立して受かってもらいたい」 この日は県議会で住民投票条例案が否決されたこともテーマとなり、前知事の米山隆一衆議院議員も出席しました。 〈前知事　米山隆一衆院議員〉 「（柏崎刈羽原発は）福島原発事故を教訓とするわけですから福島原発事故と同程度の事故があったという想定でシミュレーションをして、それを示したうえで住民投票で住民の皆さんに意見を聞くことだと思います」 米山さんは2018年に知事を辞職し、その後、国会議員へ。現在は立憲民主党の県連幹事長も務めています。花角県政については「良くも悪くも非常に官僚的」と評価。自身が再び知事選に出馬する可能性を記者団に問われると。 〈前知事　米山隆一衆院議員〉 「あと1年でしょうけれど逆に1年あるわけですからそこはいろんな情勢に従って考えていく。可能性としては排除していない。前回（出馬を決めたのは）2週間前なわけですから選挙って準備もあるわけですが逆に告示日まではいつだってできるといえばできるわけなのでそこは特段の期限定まったものはない」 Q）立幹事長としては誰かを… 「いずれにせよ擁立したい」 現職の任期満了まであと1年。対抗馬は現れるのでしょうか。