石破茂首相は９日の参院決算委員会に出席。日本維新の会・串田誠一参院議員から日本が動物のストレスなどに配慮する「アニマルウェルフェア」の立場から国際的に低い評価を受けた点について質問された。 　昨年１２月１７日の参院予算委員会で石破首相は、串田氏から「首相はネコ好きか」と聞かれた際「私はネコ好き」と明言していた。 　串田氏はこの日の同委員会で農林水産省に対し「日本は動物にどういう対応をしているのか。動物に優しい政策を取る国は、人にも優しい。畜産動物に対する動物福祉、アニマルウェルフェア、世界動物保護協会は、何年かおきに評価を出しています。日本の評価はＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇでどれか」と問うた。 　これに同省は「海外の民間団体の世界動物保護団体による評価は、これまで２回公表されています。２回目の２０２０年の評価は、我が国の総合評価は�Ｅ�。畜産動物の保護について�Ｇ�でした」と明かした。 　串田氏は「世界で最下位。日本ほど動物に冷たい国はないとされています。人さえ良ければ動物はどうでもいいのか。ネコ好きの石破総理は、人さえよければよいとは思わないと思うが、いかかでしょうか」と質問した。 　これに対して石破首相は「すいません。ネコ好きでご指名をいただきましたので答弁を申し上げます」とし、「私は農水大臣をやっていた時代から、この問題には関わっている。日本がニワトリを虐待しているかというと、必ずしもそうではない。衛生管理という観点から言えば、日本の飼い方というものに一日の長があるという報告を受けている」とした。 　アニマルウェルフェアの点には「どうやって生きあるものが、生き物として最大限尊重されるのかを考えていきたいと思っております。人間さえよければいいということではなくて、生き物の立場に立って考えることができるかという視点は、重要だと思っております」と答えた。