6月11日に最終回を迎えるドラマ『特捜9 final season』(テレビ朝日系/毎週水曜21時)の主演・井ノ原快彦が、涙のクランクアップ。「20年間、どうもありがとうございました!」と呼びかけ、拍手の中各キャストたちと熱いハグを交わした。 【写真】井ノ原快彦、キャスト陣に囲まれてクランクアップ! 2018年4月、『警視庁捜査一課9係』からバトンを受け継ぐ形でスタートした、井ノ原快彦主演の『特捜9』。以来、難事件に挑む個性派刑事たちの活躍と、背景にあるそれぞれの人生模様を丁寧に描き、シーズンを重ねるたびに新たな視聴者層を巻き込んでファンを増やしてきた。そんな人気シリーズ『特捜9 final season』が、6月11日の放送回でいよいよグランドフィナーレを迎える。 この度主人公・浅輪直樹を演じ続けた井ノ原快彦が、無事にクランクアップ。当日スタッフから「以上のシーンを持ちまして浅輪直樹役、井ノ原快彦さんオールアップです!」との声がかかると、村瀬(小宮山)志保役の羽田美智子、青柳靖役の吹越満、矢沢英明役の田口浩正、そして、高尾由真役の深川麻衣に加え、村瀬健吾役の津田寛治、早瀬川真澄役の原沙知絵も駆けつけ、大きな花束と拍手で迎えられた。 花束を受け取った井ノ原は「ありがとうございます!」と目尻を下げると、「…20年ですよね。これまで、20年間も続いたお仕事なんてない」と時の流れをかみしめ、長年『警視庁捜査一課9係』『特捜9』シリーズの現場に通い続けたことで「自分でも恐ろしいくらいにせっかちになりました(笑)」と語り、周囲を笑わせた。 続けて「時代とともに、さまざまな現場も形を変えていきますが、この『特捜9』だけは変わらずで、いつもハッピーでした」と笑顔でキャスト、スタッフを見渡すと熱い涙。「最初からずっと顔を合わせているキャスト、スタッフ…本当に家族みたいですよね。毎シーズン、最終話を迎えても『どうせまた会える!』と思わせてくれていました。そして今も、『また会える』と思っています。だから、悲しくはありません」とコメント。 最後は「皆さん、自分を大切に。これからも、新しい場所できれいな花を咲かせてください。改めて20年間、どうもありがとうございました!」と締め、スタッフから拍手が送られる中各キャストたちと熱いハグを交わし、現場を後にした。 なお6月11日放送の最終話では、なんと検挙率の高い特捜班に、テレビの密着取材が入ることに。直樹をはじめ、特捜班メンバーはインタビューを受けるが、それぞれ大緊張。改めて描かれる特捜班の人間味あふれる姿に思わずクスッとさせられる。 しかし、直樹が特捜班の前身である9係の話をすると、ADの九野優樹(岡部ひろき)が本番中であるにもかかわらず、異常な反応を示す。その様子を見た直樹は、彼のことが気になりはじめる。やがて、九野に秘められた9係と関係の深い驚くべき過去が明らかとなり—。 ■最終話(6月11日放送回)あらすじ 検挙率の高い特捜班に、なんとテレビの密着取材が入ることに。班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)をはじめ、村瀬(小宮山)志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、高尾由真(深川麻衣)らメンバーはインタビューを受けるも、それぞれに緊張の面持ちで…。やがて、直樹が取材の流れで前身である9係の話を語ると、ADの九野優樹(岡部ひろき)が本番中であるにもかかわらず、異常な反応を示す。その様子を見た直樹は、彼のことが少し気になるのだった。 翌日からは、その九野が密着取材を行うことに。青柳も「そうそう事件なんて起きない」と今年20歳となる彼とフレンドリーに接し、すっかり特捜班に打ち解けているように見えたが、人知れずメンバーを冷たい目で見る九野の姿が。そんな中、九野は特捜班の歴史を勉強したいと、由真に20年前の事件の資料を用意してもらうことに。 やがて、元特捜班の立場から話を聞きたいとの九野からのオファーで、捜査支援分析センター副所長の村瀬健吾(津田寛治)と三ツ矢翔平(向井康二)のもとを訪れるが、取材中も、なぜか九野は《20年前》にこだわっているように直樹には見えた。 その後も密着インタビューは、監察医の早瀬川真澄(原沙知絵)はもとより、直樹の妻・倫子(中越典子)、青柳の婚約者・垣内妙子(遠藤久美子)、矢沢の妻・早苗(畑野ひろ子)にまで及ぶことに。そして、かつてのメンバー・新藤亮(山田裕貴)に直樹が連絡すると、切迫した様子。強盗犯を追っているという彼に特捜班が協力することになり、新藤は久しぶりの直樹とのコンビを喜ぶのだった。 しかしそんな喜びもつかの間、なんと犯人が持っていたナイフが、直樹の胸に突き刺さって——。密着取材の件を聞きつけた元班長で現警視庁音楽隊員の国木田誠二(中村梅雀)がみごとなベースプレイを披露するなど、やがて取材も終盤に。すると、九野に秘められた9係と関係の深い驚くべき過去が、徐々に明らかになっていくのだった。 ドラマ『特捜9 final season』最終話は、テレビ朝日系にて6月11日21時放送。 井ノ原快彦のコメント全文は以下の通り。 ■井ノ原快彦(浅輪直樹役)コメント全文 ありがとうございます! まだ撮影が終わっていない人もいるので、さらっと…でも、何を言えばいいのかな(笑)。…20年ですよね。これまで、20年間も続いたお仕事なんてないので、本当に何を話していいのかわからないです。昨日、「明日で終わるんだな」と思っていましたが、《そのとき》が来るまでは感情はわからないものですね。 本当に楽しい現場でした。撮影当初こそ、昔ながらの現場の雰囲気にカルチャーショックがありましたが、どんどん慣れていきました。今では、自分でも恐ろしいくらいにせっかちになりましたね(笑)。時代とともに、さまざまな現場も形を変えていきますが、この『特捜9』だけは変わらずで、いつもハッピーでした。 最初からずっと顔を合わせているキャスト、スタッフ…本当に家族みたいですよね。毎シーズン、最終話を迎えても「どうせまた会える!」と思わせてくれていました。そして今も、「また会える」と思っています。だから、悲しくはありません。来年の春くらいになって、「あぁ、もう会えないのか…」と、そこでいろいろと思うこともありそうです。皆さんの存在が僕の力になっていて、これから歳を重ねてもきっとこの仲間のことを思い出すんだろうなって思います。 皆さん、自分を大切に。どうか自分のことを第一に考えて生きてください。本当に余裕があれば、誰かのことを助けてあげてください。僕もこの仲間に何かあったら、いつでも助けに行く気持ちでいます。そして、これからも新しい場所できれいな花を咲かせてください。『特捜9』が、少しでも皆さんのこれからの生きる糧になっていればいいなと思います。ダメですね…最近、こういうあいさつをすると涙もろくなっちゃって(笑)。改めて20年間、どうもありがとうございました!