災害時に自分の身を守るために。出水期に合わせて防災への意識を高めようと、新潟市の小学生が北陸地方整備局の施設で“災害級”の豪雨を体験しました。 新潟市西区にある北陸地方整備局の新潟防災センター。木崎小学校の4年生67人が体験したのは「豪雨」です。 不安な表情を見せる子どもたち。雨を降らせる装置に入り、グループごとに1時間に30ミリ、120ミリ、180ミリと3段階の雨を体験しました。 〈児童〉 「普段体験したことがないから急に降ってきてびっくりした。傘が持ってられなくなりそう。重かった。いつでも避難できるように災害のときの物の準備をちゃんとしておきたい」 1時間に180ミリ。災害級の“猛烈な雨”はどれほどのものか、体験させてもらうと… （リポート） 「いま30ミリの雨が降っています。それなりに経験したことのある雨だなという印象です。いま一気に180ミリになりました。小学生からも『わぁっ』という声があがりましたが、ここまでくると完全に周囲の音が聞こえません」 Q）雨かなり強いけどどうですか 〈児童〉 「経験したことがない」 Q）音は聞こえますか 「ほとんど聞こえない」 また、子どもたちは災害が起きた際に出動する排水ポンプ車や照明車などを見学しました。 「いっせーのーで、おおー！」 〈児童〉 「けっこう重たかった。人を守るために頑張ってくれているんだなって思った」 〈児童〉 「地震とか起きるときに電気とかきかないときにこういう人を助ける車があるっていうことを初めて知りました」 全国ではこの時期、毎年、大雨による災害が起きていて、北陸地方整備局はこうした体験を通して子どもたちに防災について考えてほしいとしています。 〈北陸地方整備局 防災・技術課　柴田伸久課長〉 「本日の防災学習をきっかけに自らの命は自らが守るという意識を持っていただいて、災害時に適切な行動がとれるよう避難場所などをご家族の皆さんと確認していただければと思います」 万が一の際に、自分の身を守れるように。子どもたちは防災への意識を高めていました。