巨額の不正融資問題が明らかになった福島県のいわき信用組合が13日、新たな経営体制を発表しました。 第三者委員会が明らかにした調査報告書によりますと、いわき信用組合は旧経営陣の主導でおよそ20年間にわたり、少なくとも247億円を不正に融資していました。 13日、組合員の代表でつくる総代会が開かれ、本多洋八理事長ら役員7人の辞任が承認されました。 理事長の後任には、組合で総務部や経理部の管理職を経験した金成茂さんが就任しました。 いわき信用組合 金成茂 新理事長 「もの申せない組織体制があった。だから生え抜きの者が(理事長に)なることで、風通しの良い組織が作れるのではないか」 「生え抜き」人事に組合員からは、疑問の声も聞かれました。 いわき信用組合 総代 「“生え抜き”ということは、こうなる前のトップの下にいた人なのではないか」 「（説明を聞いて納得したか？）全然。納得していない」 いわき信用組合は今後、弁護士らによる経営の監視体制を構築するとしています。また不正融資をめぐっては、預金者に無断で口座を作った例も確認されていて、職員らが直接謝罪する方針です。
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