第１０７回全国高校野球選手権群馬大会の組み合わせ抽選会が１３日、前橋市南町の市民文化会館（昌賢学園まえばしホール）で行われ、出場する５９チームの対戦相手が決まった。 開会式と開幕試合は７月５日に同市の群馬県立敷島公園野球場（上毛新聞敷島球場）で行われ、日程通りに進めば、決勝は同２７日に行われる。 会場には各校の主将や監督が集まり、主将らが緊張した面持ちでくじをひいた。予備抽選で渋川の田中慶幸主将（３年）が「１番」を引き、開会式での選手宣誓を引き当てるとカメラのシャッター音が響いた。田中主将は「小さい時から高校野球の開会式を見ていて、自分もやってみたいと思っていた」と話し、「支えてくれる方への感謝の言葉と自分たちの野球への思いを語りたい」と意気込んだ。 今大会を巡っては、今春の選抜大会で４強入りし、プロ注目の石垣元気投手（同）ら厚い投手陣を誇る健大高崎を脅かすチームが出てくるかが焦点だ。 昨秋の関東大会８強の東農大二は、同じくプロ注目の山田琉聖投手（同）を中心とした堅実な守りに定評があり、春の県大会準優勝の桐生第一は打線に力がある。 昨夏から３季連続して県大会４強の前橋育英、昨夏４強の樹徳、一昨年夏の県大会を制した前橋商も上位進出を目指し、昨秋の県大会で４強入りし、選抜の２１世紀枠の推薦校に選出された利根商の活躍も注目される。 こうしたライバル校がひしめく中、２年連続の甲子園出場を目指す健大高崎の加藤大成主将（同）は抽選後、「どの学校も打倒健大を掲げて挑んでくる。重圧はあるが、チャレンジャーの気持ちで甲子園出場を目指す」と述べ、表情を引き締めた。
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