【ブダペスト＝平地一紀】柔道の世界選手権ブダペスト大会第２日の１４日、男子６６キロ級で五輪連覇の阿部一二三（パーク２４）が準々決勝でタジキスタン選手に敗れ、敗者復活戦を勝って３位決定戦に進んだ。 武岡毅（同）は決勝に進出。女子５２キロ級では東京五輪金の阿部詩（同）が順当に決勝へ進み、大森生純（きすみ）（ＪＲ東日本）は敗者復活戦を勝って３位決定戦に進んだ。 第１日の１３日は、男子６０キロ級でパリ五輪銅メダルの永山竜樹（パーク２４）が決勝でロマン・バラディエピカール（仏）に合わせ技で一本勝ちし、６度目の出場で初優勝。女子４８キロ級の古賀若菜（ＪＲ東日本）はパリ五輪銅のシリヌ・ブクリ（仏）との３位決定戦を制した。 まさかの一本負けに首ひねる 阿部一は準々決勝でまさかの敗戦を喫した。タジキスタン選手との対戦で、中盤に内股を仕掛けに行ったところ、相手に透かされてともに倒れた。場内のボードでは最初は阿部の技ありと表示されたが、その後相手のポイントに変更され、さらにビデオ判定で一本負けに。五輪連覇中で、世界選手権５度目の優勝を目指した絶対王者の敗戦に場内はどよめき、本人も首をひねって畳から引き揚げた。
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