ジャッジvsルース…最強はどっち? 米識者の“早すぎる”主張に賛否も「時が証明する」

ジャッジは62HRのシーズンで256人の投手と対戦、そのうち93人が一度きり  ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は2022年にア・リーグ新記録の62本塁打、昨季もメジャー2冠に君臨した。さらに今季は13日(日本時間14日)の試合を終えて打率.390、26本塁打、60打点で3冠王に君臨している。米識者の中には、ベーブ・ルースを超えてジャッジこそが「史上最高の選手」と推挙する声も上がっている。  米放送局「MLBネットワーク」に出演した元メッツGMのスティーブ・フィリップス氏が声高に主張した。同氏は「ジャッジは史上最も偉大なヤンキース打者だ。ベーブ(ルース)がやったことはアーロン・ジャッジが今していることと比較にさえならない」と熱弁する。ではなぜか、大きな違いは“環境”だ。 「打者が対戦する投手の数なんですが、ご存じの通り、同じ投手と何度も対戦すればするほど、打者は慣れて打ちやすくなるものです。そして、ベーブ・ルースが1927年に60本塁打を放ったとき、彼が対戦した投手はたったの64人。そのうち7人とは一度しか対戦していません。ロジャー・マリスが1961年に61本を打ったときは、101人の投手と対戦していて、そのうち14人とは一度きりの対戦でした」とフィリップス氏。「つまり、ある程度の“慣れ”が打撃には有利に働いていた」と語る。  一方で「今年のアーロン・ジャッジはすでに156人の投手と対戦しており、そのうち78人とは一度しか対戦していません。そして62本塁打を放った年には、なんと256人の投手と対戦し、そのうち93人が一度きりの対戦でした。つまり、彼には“慣れ”というアドバンテージがほとんどなかったんです」と指摘した。  フィリップス氏の主張に対しては、「ベーブ・ルースは伝説的。もしかするとジャッジもいつかそうなるかも。時が証明する」「彼はすでに偉大な選手の一人だが、その称号を与えるまであと数年あげよう」と期待する声の他、「ベーブ・ルースは野球を作り上げ、野球を救った。競合相手の多さから言ったらフィリップスの評価では間違っていないが、歴史的な意味では大いにノー」「ベーブ・ルースは映像、スカウティングレポート、栄養士、ウェイトトレーニングを利用する術がなかった。それでも714本打った」と反対派も少ない。  通算12度の本塁打王、5度の打点王を誇り、長打率やOPSのメジャー記録に輝く“最強”ルース。現役最強との声を確固たるものにしつつあるジャッジは、伝説の存在に近づけるだろうか。(Full-Count編集部)

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