大谷翔平、10戦連続ノーアーチの“怪” 消えた強み…気がかりな変化「.341→.233」

3マイル下降した打球速度…5月は自己最多タイ15HRも 【MLB】ジャイアンツ 6ー2 ドジャース(日本時間14日・ロサンゼルス)  ドジャースの大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、本拠地で行われたジャイアンツ戦に「1番・指名打者」で先発出場し、4打数無安打に終わった。本塁打は今季最長となる10試合連続で出ておらず、46打席ノーアーチと苦しい状況が続いている。5月31日(同1日)のメッツ戦で23号を放って以降、大谷の打撃にはどんな変化が起きているのだろうか。  23号本塁打は、マリナーズのカル・ローリー捕手と並んでメジャートップに返り咲く一発だった。しかしそれ以降は快音が途絶えた。8試合連続安打を記録したとはいえ、直近10試合で放った10安打のうち長打はわずか3本(二塁打2本、三塁打1本)。大谷らしい長打力が影を潜めている。  この日の打席を振り返ると、いずれも凡退に終わった。ジャイアンツのエース、ローガン・ウェブ投手に対し、第1打席は高めのシンカーを見逃して三振、第2打席は低めチェンジアップに二ゴロ、第3打席は外角スイーパーを見逃して三振、第4打席は外角シンカーに二ゴロだった。いずれもストライクゾーン内の球を捉えきれずに終わっており、“不調”の原因が如実に表れている。  以下の数字を見てみよう。 「.341/.341/.835」 「.233/.258/.367」  これは、ストライクゾーン内での大谷の成績(打率/出塁率/長打率)を示したもので、上段は開幕から6月2日(同3日)まで、下段はその後の直近10試合のデータだ。以前は「ゾーンに投げれば危険」と言われるほどの対応力を見せていたが、現在は甘い球に対しても結果を残せていない。  アプローチの変化は、打球データにも表れている。打球速度の平均は95.9マイル(約154.3キロ)から92.4マイル(約148.7キロ)へと低下。打球角度も15度から7度へと半減しており、ゴロ率は40.1%から59.3%へと急増している。大谷本来の「強い打球を飛ばす」打撃スタイルが崩れているのは明らかだ。  怒涛の13連戦を終え、シーズンも4割以上が経過。4月には長女誕生に伴う「父親リスト」入りがあったものの、それ以外は休まず出場を続けており、疲労の蓄積も無視できない。5月は自己&球団タイ記録となる15本塁打を放ち、月間MVPを受賞。例年得意とする6月を待たずに“爆発期”が訪れていた。  とはいえ、6月もまだ2週間以上を残している。“ミスタージューン”として知られる男の本領がこれから発揮される可能性も高い。沈黙を破る一打が生まれる瞬間を、今は静かに待ちたい。(Full-Count編集部)

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