誰もが当たり前のように使うSNS。だからこそ、自分でも気が付かないうちに、SNSで周囲の人を困らせたり怒らせたりしていることも。 「褒めたつもりが、相手の気分を害してしまった…」「笑顔スタンプを送ったのに、嫌みと受け取られた…」「自分の投稿に、なぜか反応をもらえない…」「友達申請をしたら、関係が悪化した…」「良かれと思った投稿で、なぜか炎上してしまった…」 こうしたことにはすべて理由があります。そのためにもSNSという「問題」の公式を知り、きちんと使いこなすことが不可欠です。テレビ、ネットでの解説で大人気の著者が、確実に仕事でもプライベートでも役立つSNSの使い方をお伝えします。 『若者はLINEに「。」をつけない　大人のためのSNS講義』連載第5回 『企業の宣伝・PR投稿が「一方的なメッセージ」になっていませんか？…顧客に嫌われないためにSNSで意識すべきこと』より続く。 応援したくなる投稿にするには 好まれるためにはコツがあります。 ポイントは、自分が見せたいものではなく、フォロワーたちが何を見たいか、何を見ることを期待してフォローしたかを考えることです。相手のことを見て、興味を持って、知って、相手のプラスになるであろう行動をしていくことです。 クライアントなどは、ビジネス上でプラスになると考えて、友達になったはずです。または、今後仕事につながることを期待して、ゆるくつながる選択をしたはずです。 仕事関係での情報は当然出していいし、出すことを期待されています。しかし、それもリリースのコピペではなく、人柄や思いが感じられる投稿にすること。どんな思いでその仕事をしたのか、どのような気持ちでリリースを出すのかが入るだけで、SNS向きの応援したくなる投稿になります。 人柄を魅せる それ以外にも、日常が感じられる投稿、仕事ぶりがわかる投稿などは、人柄が感じられて好まれます。あくまでSNSなので、仕事関係でのプラスの情報、つながり続けたくなるような人柄、その両方が求められるのです。 企業アカウントで顧客や見込み客にフォローしてもらう場合も、ただのリリースのコピペではSNSでフォローする意味がないため、嫌われてしまいます。クライアントなどの場合はまだ担当者同士のつながりがありますが、企業アカウントの場合はそれもありません。ユーザーはメリットを求めてフォローしてきているのです。 やはり、運用する担当者、いわゆる中の人の人柄が感じられたり、フォロワーとの交流があったり、裏話やできあがるまでの過程、作っている人の話など、SNSだけで見られる投稿があると好まれやすくなります。見ていて楽しい投稿、きれいな写真、お得な情報など、自社ではなくユーザーにプラスになる情報を心がけましょう。 仕事は相手があってするものです。自分のことしか考えない発信は好まれません。特にSNSは双方向なので、こちらに関心もなく関係性もない相手とつながり、交流する義務はありません。これだけは覚えておきましょう。 【前回の記事を読む】企業の宣伝・PR投稿が「一方的なメッセージ」になっていませんか？…顧客に嫌われないためにSNSで意識すべきこと