第１０７回全国高校野球選手権神奈川県大会の組み合わせ抽選会が１４日、横浜市中区の関東学院大学関内キャンパスで行われた。 　１７２チームが出場し、このうち６チームは複数校の連合で参加。７月９日に始まる１回戦から同２７日の決勝まで、横浜スタジアムなど計１２球場で甲子園への切符をかけた熱戦が繰り広げられる。 　抽選会には各校の主将やマネジャーらが出席し、緊張した面持ちで、組み合わせを決めるくじを引いていった。ノーシードで強豪校の桐蔭学園や慶応などの対戦相手が決まると、会場からは、どよめきが起こった。 　抽選の結果、優勝候補筆頭の横浜は７月１１日、荏田と横浜氷取沢の勝者と対戦することが決定。春の準優勝校の東海大相模は同１２日に登場する。 　開会式は同７日に横浜スタジアムで開催される。開会式の選手宣誓は、１０７人の立候補者によるくじ引きによって、慶応の山田望意主将（３年）が務めることに決まった。暑さ対策のため、開始時間は午後４時で、式後には試合を行わない。 　試合開始は、同９日から。４強を決める準々決勝４試合は同２２日、４会場で同時に始まる。準決勝以降の会場は横浜スタジアムで、決勝は同２７日午後２時に開始される。 　激戦を勝ち抜いた優勝チームは、８月５日に兵庫県西宮市の甲子園球場で始まる全国大会に出場する。 阿部葉太主将「横浜１強」宣言 　組み合わせの決定後に、春の県大会４強が報道陣の取材に応じた。夏の大会を各ブロックの第１シードとして迎える４校が、頂点を目指す意気込みを語った。 　選抜大会で王者となり、春の県大会も優勝した横浜。だが、夏は２年連続で県決勝で敗れ、あと一歩で甲子園出場を逃している。阿部葉太主将（３年）は「三度目の正直で、夏の屈辱を晴らしたい」と語り、「掲げている『神奈川１強・横浜１強』を成し遂げる」と意気込んだ。 　昨秋と今春の県大会決勝で横浜に敗北した東海大相模。小山義輝選手（３年）は「横浜に負けた悔しさを全員で持って、練習をしてきた」と振り返り、「この夏は自分たちのベストを尽くして、一戦必勝で戦っていきたい」と語った。 　相洋の村山虎士朗選手（３年）は「春の大会のベスト４には満足していない」と語る。長打ではなく、バントなどの小技を対戦相手に応じて使い分けるのが持ち味だといい、「今年のチームの強みは粘り強さ。目標の甲子園出場のため、一戦一戦大事に戦う」と話した。 　古豪の三浦学苑は、春の準決勝の東海大相模戦では、１点差で迎えた七回に一挙９点を取られ、コールド負けの悔しい結果に終わった。萩原太一選手（３年）は「自分たちの弱さを改めて知った」と語り、「接戦で粘り、後半で巻き返して勝利をつかみたい。優勝を目指す」と飛躍を誓った。