第１０７回全国高校野球選手権大会の東・西東京大会の組み合わせ抽選会が１４日、青山学院高等部ＰＳ講堂（東京都渋谷区）で行われた。 　東は１２６チーム、西は１２３チームが出場する。東西合同の開会式は７月５日午前１０時から神宮球場（新宿区）で開催。続いて開幕戦が行われ、東は両国と二松学舎大付、西は八王子北と五商がそれぞれ対戦する。 　抽選会には東西各チームの部員や教員らが出席。チームの代表者が順番にステージに上がり、抽選箱から緊張した面持ちでくじを引いた。くじには番号が記されており、ボードの該当箇所にチーム名が入ったプレートをかけていった。強豪校の対戦相手が決まると、会場からはどよめきも上がった。 　西東京大会は、春の都大会準優勝の東海大菅生が第１シードに入り、光丘と日野台の勝者と戦う。前田蓮主将（同）は「走攻守のすべてがそろったチームに仕上がった。暑さに負けないよう、体力面を強化していきたい」と意気込んでいた。 　２連覇を狙う早稲田実の初戦相手は、玉川学園と保谷の勝者。五木正剛選手（同）は、「去年の夏の甲子園を経験している３年生が多いのが強み。全国制覇に向けて、目先の１勝を大切にしたい」と力を込めた。 東海大菅生・早稲田実・日大三の３強が軸 　春の都大会準優勝の東海大菅生を筆頭に、昨夏と今春の甲子園を経験した早稲田実、春の都大会４強の日大三が軸となる。同じく４強の八王子も実力があり、混戦が予想される。 　４年ぶりの西東京代表を目指す東海大菅生は、球種が豊富で制球力もある左腕の上原を中心に、１４０キロ超の速球が持ち味の川崎、藤平ら都内随一の投手陣が魅力だ。攻撃では、長打力がある小上防や前田が打線を引っ張る。 　早稲田実は、甲子園のマウンドを２季連続で経験した中村が大黒柱。１４０キロ台の直球を武器に三振が取れる投手で、打撃でもチームに貢献する。身長２メートル近い浅木は、高さを生かした角度のある投球で打者を圧倒。２年生投手の小俣も着実に成長している。 　２年ぶりの大会制覇を目指す日大三は、速球に対応できる伝統の打撃力で勝負をかける。本間は鋭い打球で本塁打も放つ実力者。コントロールが魅力の近藤や、攻守ともに堅実な松岡が軸となる。 　八王子は、身長１メートル８５超の投手・古山が、打者のタイミングを外すツーシームを繰り出し、春大会では強豪・二松学舎大付を相手に完封勝利した。走攻守ともにレベルが高い井上、俊足で打撃力のある新井がチームを支える。 　このほか、エース住を擁する日大鶴ヶ丘や国学院久我山、明大八王子や国士舘などの実力派もひしめき、混戦が予想される。