16日静岡県内は気温がぐんぐん上がり、各地で真夏日を記録するなど暑い一日となりました。この暑さいつまで続くのか、松浦気象予報士が解説します。 （松浦 悠真 気象予報士） 週間予報を見ていきますと、本当にもう梅雨明けするのかな、というような晴れがずっと続く予想になっているんです。気温も上がりやすくなりまして、この先しばらくは30度以上という日がかなり多くなってきます。ちなみにこの次の週も晴れが続いて、厳しい暑さが続く予想になっているんです。 今回のこの暑さの要因なんですけれども、高気圧が大きな一因となっています。日本の南海上に中心を持つ高気圧があるんですが、この高気圧の中心が日本の南海上にあるときというのは非常に気温が上がりやすいんです。太平洋高気圧というのは文字通り太平洋に中心を持つ高気圧ですので、日本の南東海上に中心が来ることが多いんですけれども、こうやって南にやってきているというと太平洋高気圧とさらにその上のチベット高気圧が重なって、二段重ねの高気圧になっているときにこういう気圧配置になるんですね。 背の高い高気圧が現れるとどうなるかといいますと、上空にある空気がたくさんあるということを示していますので、空気が重たくなるんですね。そうすると地表付近の空気が圧縮されて気温が上がって温かい空気が作られるということになります。 その暖気の予想をこの先見ていきますと、上空1500ｍ付近で21度以上という非常に強い暖気が週の後半にかけて日本の南海上、太平洋側を中心に予想されているんですね。この21度というのは地表付近だと晴れれば猛暑日になる目安ということで、猛暑日が続く可能性も出てきています。 この先の予想最高気温30度以上の日がかなり多く予想されていまして、特に17日が今週の中では高温のピークです。静岡や川根本町は今年初めての猛暑日の予想が出ていますので熱中症には厳重な警戒が必要です。
