【ロサンゼルス＝帯津智昭】右肘手術からのリハビリを進めていた米大リーグ・ドジャースの大谷翔平が１６日、１年１０か月ぶりに投打の二刀流でプレーした。 本拠地でのパドレス戦で、エンゼルス時代の２０２３年８月２３日以来、ドジャースでは初めての公式戦登板を果たした。大谷選手は「本当にうれしい気持ち。いろんな方の支えがあってここまで復帰できた。その方々に感謝したい」と語った。 先発投手兼１番指名打者として出た大谷は一回表、投手として２者連続で安打を浴び、犠飛で１失点。２８球を投げ、直球は最速１００・２マイル（約１６１キロ）を記録した。その裏に打席に立ち、空振り三振に倒れた。三、四回に２打席連続で適時打を放ち、２安打２打点で６—３の勝利に貢献した。二刀流でのプレーについて、大谷は「１点取られて、バットで２点返して、１イニングを消化したと思えば、トータルで見ればプラス」と振り返った。 大谷は１回２安打１失点だった自身の投球について、「結果的には、いまいちだったけど、自分の中でいいイメージを持って前進できる材料はいっぱいあった。いい１日だった」と手応えを口にした。 ドジャースのユニホームを着て、本拠地ドジャーススタジアムで初登板。試合直前、キャッチボールをするためにグラウンドに出てきた際に大歓声と拍手が沸いた。マウンドからの景色については、「本当にバッターに集中していたので、あまり気にする余裕がなかった。今日に関しては、（気持ちが）入りすぎていたぐらいの感じだったので、次からリラックスして、それを見られるぐらいがいい」と話した。
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