さいたま市のマンションで、約7年半前から行方不明になっていた女性の頭蓋骨などが発見された事件。逮捕された男が「自殺願望のある人とネットで知り合って殺害した」と供述していることがわかりました。 　　　◇ 中学校の卒業アルバムに、ほほえんで写る宮本果歩さん。約7年半前に行方がわからなくなっていましたが、先月、さいたま市のマンションの一室で頭蓋骨が見つかりました。 17日午後4時ごろ、中学校時代の友人が私たちの取材に応えてくれました。 中学校時代の友人 「すごくまじめで勤勉な方で、周りに気配りもできて優しい人」 テニス部や美術部に所属し、まじめな性格だったという宮本さん。 中学校時代の友人 「絵も上手でした。授業も真剣に受けていて、いつもテストでは上位にいる、何でもできるような子でした。ニュースを見て知って、すごく悲しい気持ちと、もっと会っていれば良かったという気持ちでいっぱいです」 　　　◇ 宮本さんを殺害した疑いで逮捕されたのは、斎藤純容疑者（31）。新たに「ロープを使って宮本さんの首を絞めて殺した」と供述したことが、捜査関係者への取材でわかりました。さらに、「自殺願望のある人とネットで知り合って殺害した」という趣旨の供述をしているといいます。 発覚のきっかけは先月、窃盗事件で斎藤容疑者が逮捕されたことです。 警察が斎藤容疑者の自宅を家宅捜索したところ、頭蓋骨のようなものを3つ発見。そのうちの1つは…。 斎藤容疑者 「殺害した女性の頭蓋骨です」 司法解剖などを実施した結果、宮本果歩さんのものだと特定されました。 残りの2つは木製のものと、20代から30代と推定される女性のもので、身元の特定には至っておらず、斎藤容疑者は「インターネットで購入した」という趣旨の話をしているということです。 　　　◇ 捜査関係者によると、斎藤容疑者と宮本さんは2017年11月、SNSで知り合い、やりとりを重ねていたといいます。 翌年の1月、宮本さんが自宅のある茨城県から、斎藤容疑者が住むさいたま市へ。 斎藤容疑者 「自宅に招き首を絞めて殺害し遺体を自宅で解体した」 「動機は単純な殺意そのもので、ほかに何の理由もありません」 捜査関係者によると、斎藤容疑者の部屋の床に置かれたアタッシェケースから麻でできたロープが見つかりました。 斎藤容疑者 「このロープを使って殺害した」 また、部屋にあるキャリーケースや木箱などからは宮本さんの太ももや首の骨、さらに身元がわからない人骨が見つかったということです。 斎藤容疑者は、同居している両親が不在の時に、宮本さんを自宅に招いたとみられています。さらに部屋のドアにはつっかい棒などをして家族が部屋に入れないようにしていたといいます。 「殺したことに間違いありませんが、合意の上で殺している」と供述している斎藤容疑者。 警察は、宮本さんに本当に自殺の意思があったかどうかについて、慎重に捜査しています。