【累計販売台数70万台】大量生産型EVのパイオニアがプライドをかけて挑む!日産リーフが満を持して7年ぶりのフルチェン

日本時間6月17日午後9時にワールドプレミア ついに新型『日産リーフ』の全貌が明らかになった。 【画像】7年ぶりのフルモデルチェンジ!新型日産リーフと歴代リーフを振り返り 全56枚 これまで、ティザーに加えて、日産のホームページではデザインに関する段階的な情報開示も行われてきたが、日本時間の6月17日午後9時にワールドプレミアが行われた。満を持しての登場に、世界の注目が新しいリーフに集まった。 ついに正式発表された3代目となる新型日産リーフ。 日産自動車 注目されるのは当然である。2010年の初代、そして2018年の第2世代の累計販売台数は70万台。累計走行距離は280億km、そしてCO2排出量削減は19億kgに及ぶ、EVグローバルスタンダードだからだ。 新型リーフの商品企画を取りまとめるチーフ・プロダクト・スペシャリストの遠藤慶至氏は「常識を覆す、新時代のクロスオーバーEV」を銘打ち、EV新時代を切り開くことを宣言した。 また、技術面と統括するチーフ・ビークル・エンジニアの磯部博樹氏は「(歴代)リーフのDNAを受け継ぎ、革新的なスタイリングと先進の技術を備えながら、誰もが快適に扱える、新たなEVのスタンダードを目指した」と、開発方針を明らかにした。 その上で、第3世代となったリーフのコンセプトを具現化する技術領域を、大きく3つに絞った。 ひとつ目が、効率至上主義で成し得た実用性能。 ふたつ目に、EVの高品質な走りの革新。 そして3つ目に、効率至上主義の合理的な車両パッケージである。 こうした『効率至上主義』という言葉を強調する背景には、リーフのみならずグローバルでのEVを取り巻く社会環境の大きな変化がある。 初代、第2世代とはまったく違う市場環境 時計の針を少し戻すと、リーフが世に出た2010年。その頃、EVと聞いても多くの人はピンとこなかった。なぜならば、EVは1900年初頭には米ニューヨークのタクシーで採用されるなど歴史が長い割には、その後の普及が順調に進まなかったからだ。 日本では1970年の大阪万博を筆頭に、各種の大型博覧会場での輸送手段として登場したり、電動クルマ椅子など小型モビリティとしてのイメージが強かった。 2010年に登場した初代日産リーフ。ゴーン体制下で、次世代事業戦略の切り札として登場した。 日産自動車 海外では、米カリフォルニア州で1990年に施行された環境対策関連法であるZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)規制法に対応して、日系メーカーではトヨタ、ホンダ、そして日産もEV開発に着手したものの、持続的な事業として成立しなかったため量産計画を中止してしまう。 そうした中で、日産は当時のカルロス・ゴーン体制下で、他社にはない大胆な次世代事業戦略の切り札としてリーフを世に送り出した。 リーフ誕生するプロセスにおいて、筆者は欧米でのEV関連シンポジウム、北米日産の開発拠点や営業本部での北米EV事業関係者、そして日本では神奈川県内各所の日産事業所で日産幹部らと、日産の新世代EVのあり方について意見交換してきた。 最初にリーフのデザイン概要が公になったのは、北欧でのシンポジウムであり、先進的なファミリーカーという商品企画に驚いたことを思い出す。 大手自動車メーカーとしてはリーフ、そして三菱自動車の『i-MiEV』の2モデルが初の大量生産型EVとなった。 激動のグローバルEV市場を生き抜いた実績 初代リーフは、クーペ、インフィニティ、商用車などの商品横転換を模索していたが、日産が想定したほどグローバルEV市場は拡大せず、商用車『e-NV200』のみが量産に至った。 2010年代半ばになると、テスラが『モデルS』、『モデルX』の事業をベースに、マスマーケット向け『モデル3』を導入したことがEV市場拡大の起爆剤となった。 EV市場の変革を、リーフという商品と共にリアルタイムで体験してきたのが日産の強みだ。 日産自動車 また、COP21のパリ協定に基づくSGDs(国連持続可能な達成目標)をきっかけに、環境対応の投資対象にEV事業が急浮上。欧州メーカー各社、そして中国地場メーカーが相次いでEV量産を始めたが、2020年代前半にはこうしたEVへの過剰投資がひと息ついた。 これを『EV市場は踊り場』と表現することが多い。それでも自動車産業界では2030年代にはEV本格普及が始まるとの予想している。 こうしたEV市場の変革を、日産はリーフという商品と共にリアルタイムで体験してきた。これぞ、日産の強みであり、その日産が「これから数年先でのベストソルーション」とすべく全社一丸となって作り上げたのが、第3世代リーフだと言える。 この答えが、前述の『効率至上主義』という言葉に集約されている。この効率とは、けっしてコスパを指すのではなく、EV最適化に向けた技術的な効率を示すものだ。 なお、日本仕様については年内に正式発表される見込みである。 新型日産リーフ(北米仕様)のスペック バッテリー容量(使用可能電力量):52.9kWh/75.1kWh 最高出力:130kW(52.9kWh)/160kW(75.1kWh) 最大トルク:345Nm(52.9kWh)/355Nm (75.1kWh) 最高速度:160km/h 一充電走行距離(社内測定値、75.1kWh): 最大303マイル (EPA)、日本&欧州600km以上 急速充電規格:NACS(日本:チャデモ、欧州:CCS) 全長:4405mm(日本:4360mm、欧州:4350mm) 全幅:1810mm 全高:1557mm(日本、欧州:1550mm) 重量(モデル、装備により異なる):1794-1982kg ホイールベース:2690mm サスペンション:Fストラット Rマルチリンク Cd値(社内測定値):0.26(欧州仕様は0.25) 荷室容量(社内測定値):420L(欧州仕様は437L) タイヤ:F215/55R18 R235/45R19 F&R195/60R18 (欧州仕様のみ) *上記仕様は2025年6月時点のもので、今後変更の可能性あり *各装備については、仕向け地やグレードによって異なる *各モデルの名称は仕向け地などによって異なる *一充電走行距離(航続距離)は認証前の定められた試験条件で行った社内測定値。今後変更の可能性あり 今回発表されたのは主に北米仕様。日本仕様は年内に正式発表予定だ。 日産自動車

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