静岡市の中山間地で運行する自主運行バスが道路運送法に基づく登録が失効したまま運行を続け、計10万円余りの運賃を徴収していたと、18日、静岡市が発表しました。 道路運送法に基づく登録が失効したまま運行していたのは、静岡市の自主運行バス「両河内線」と「井川線」です。静岡市によりますと、自主運行バスは本来、道路運送法に基づき3年ごとに自家用有償旅客運送者として登録し運行していますが、登録有効期限の5月31日までに更新手続きを行わないまま運行していたということです。 登録失効は、別の職員がバスの運行に関する確認を行う中で判明したということです。登録失効の状態では利用者から運賃を徴収できませんが、市では6月1日から17日までの間、利用者862人から計10万700円を徴収していました。 今回の“登録更新漏れ”について、静岡市では、4月に異動で担当として着任した30代の男性職員が前任からの引継ぎ内容の確認を怠っていたことや、確認を伴う事務引き継ぎの庁内ルールが守られていなかったことなどが原因と説明しています。 これを受け、静岡市では、6月1日から17日までの自主運行バスの利用者に対して、申し出に基づき運賃を返金する一方、市民生活への影響を考慮し、再登録までの間、無償運行を行うということです。また、再発防止のため、事務引き継ぎの庁内ルールの順守や組織内での業務スケジュール管理を徹底することにしています。
もっと
