東北新幹線の運転見合わせから一夜たった18日も、影響は続いています。東北・山形新幹線合わせて21本が運休となりました。そのトラブルの原因が、去年デビューしたばかりの最新車両です。1日で4件もの不具合が相次いでいたことが分かりました。 　　　　◇ 東北新幹線の走行不能トラブルの影響は、18日も続いています。 「（新幹線）止まってるんですか、どうしよう」 17日、新幹線が走行中に加速できなくなり、駅と駅の間で停止し、東北新幹線の東京・仙台駅間でおよそ5時間半にわたり運転を見合わせたトラブルが発生。 このトラブルで、後続の2本の新幹線に乗るおよそ1100人の乗客が一時、車内に取り残される事態になりました。全体でおよそ5万4700人が影響を受けました。 18日も影響は続き、東北・山形新幹線合わせて21本が運休になりました。 JR山形駅は、運賃払い戻しなどのために訪れた人たちで混雑しました。運休を知らなかった人も… 愛知まで行く予定の人 「今来て知って、10時の（新幹線に）乗ろうとしたら、止まっててびっくりですね」 横浜まで行く予定の人 「きょう帰れないと困っちゃうので、何かしら考えないといけない」 運休が続く理由は、去年3月にデビューしたばかり最新型の新幹線「E8系」にあります。この「E8系」に17日の1日で4件相次いで不具合が起きていたことが分かったのです。 加速不能になり宇都宮ー那須塩原駅間で停止した回送列車だけでなく、福島県の郡山駅で停車していた別の回送列車も自力走行不可能になりました。 また、福島駅から笹木野駅の間を乗客を乗せて走行していた「E8系」でもモニターに不具合を示す表示が出て停車。 栃木県の小山駅でも乗客を乗せ停車していた車両で、不具合を示す表示が出ました。 4件とも、車両の各機器に電力を供給する装置の故障が確認されたということです 1日に4件の不具合が起こった「E8系」新幹線について、専門家に聞きました。 鉄道ジャーナリスト　梅原淳さん 「E8系のグループにまとめて（不具合が）あるので、新たに設計して採用した装置のどれかに異常があった」 ——原因の特定は 鉄道ジャーナリスト　梅原淳さん 「正常に動いているように見えても、いつ止まるか分からないものもある。（原因が）本当に分かるのは、もうちょっと時間がかかる」 首都圏と東北をつなぐ大動脈の正常化はいつになるのでしょうか。JR東日本は、19日も一部列車で運休を検討しているということです。