【マツダの次世代マザー工場】2027年導入予定『新EV』も混流生産!マツダCX-60/80生産の山口県防府工場を取材

ラージ商品群の生産はグローバルでH2だけ マツダが山口県の防府工場で報道陣向け取材会を開いた。防府工場は、広島の本社工場と並ぶマツダの国内主力生産拠点。西浦地区では乗用車、また中関地区では変速機を製造している。 【画像】広島の本社工場と並ぶマツダの国内主力生産拠点!山口県防府工場 全14枚 西浦地区には、大きくふたつの生産工場がある。H1工場で『マツダ2』、『マツダ3』『CX-30』というスモール商品群を、またH2工場ではラージ商品群の『CX-60』、『CX-70』、『CX-80』、そして『CX-90』を製造し国内外に出荷している。 マツダが山口県の防府工場で報道陣向け取材会を開催。こちらは今回撮影したもの。 桃田健史 スモール商品群は、広島の本社工場や海外拠点でも製造しているが、ラージ商品群の生産はグローバルでH2だけ。そのため、最新設備を駆使したH2を、マツダは生産技術次世代化のマザー工場として位置付けている。 H2でのキモは、電動化に対する市場のフレキシビリティにどう対応するかだ。 周知のとおり、世界はいま『EV普及の踊り場』に陥ってしまった。背景にあるのは、EVに対する過度な期待と過剰な投資の失速だ。 2015年のCOP21(第21回 気候変動枠組条約締約国会議)によるパリ協定をきっかけに、SDGs(国連持続可能な達成目標)に世界の注目が集まった。 欧州メーカー各社はEVシフトを強化し、その動きにアメリカも反応。さらに、中国は独自にEV普及拡大を狙った。一方で、日本メーカーは国や地域での電源構成や社会状況を加味したマルチソリューションを基本に据えてきた。 そうした中、自社を「スモールプレイヤー」と呼ぶマツダも、多様な電動パワートレインを駆使している。 AGVが活躍するH2の実態 マツダが現在、市場導入しているパワートレインは、スカイアクティブG/D/X、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、ロータリーエンジンを発電機として使うEV、そしてEVなど多岐に渡る。 H2で生産しているラージ商品群も、多様なパワートレインに対応する必要があるが、そこで活躍するのはAGV(無人搬送機)だ。 ラージ商品群を生産するH2工場では、AGV(無人搬送機)が活躍。 桃田健史 ラージ商品群は後輪駆動(FR)がベースであるため、エンジン側を搭載するAGVと、後輪サスペンション部分を搭載するAGVが、縦方向に動く生産のメインラインに対して横方向から接近し、ハンガーで吊るされた車体に向けて上昇する仕組み。また、プラグインハイブリッドの場合、電池を搭載するAGVがメインラインの動きと同期して接近してくる。 そんなH2で、2027年導入予定の自社開発バッテリー搭載EVも製造することが決まっている。 マツダによれば、仮にEVの普及が進んだとしても「EV専用工場を作る計画はない」と言い切る。あくまでも混流が基本であり、ラインに流す車両が全てEVになれば、結果的にEV向け工場になるという発想だ。 スモールプレイヤーのマツダだからこそ、少ない資産を最大限に活用するスモールアセット戦略によって、先読みが難しい電動化転換期を乗り切ろうというのだ。マツダ生産方式の真骨頂である混流生産が、電動化時代にベストマッチしている様子を今回の取材で再確認できた。

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