７月１２日から始まる「郡上おどり」会場で、浴衣姿の警察官が、優雅に踊りながら犯罪に目を光らせます——。 岐阜県警郡上署は１３日、署員８人を「ダンシングポリス」に任命。参加者と一緒に踊ることで、会場の盛り上がりや熱気を邪魔することなく、犯罪抑止も担う。 ダンシングポリスは、「郡上おどり」会場でスリや置き引きなどの犯罪を防ごうと、２０１８年から任命。５回目となる今回は、地域課や刑事課などから“踊る警察官”が選ばれた。 この日の任命式で、自らも浴衣を着た加木屋功署長が「存在感を示し、防犯効果をあげられるように」と訓示。続けて、郡上おどり保存会踊り部長・橋本隆男さん（５５）らから「春駒」など４曲の踊り方を習った。 会場では、相次ぐ特殊詐欺被害の防止を呼びかけるため、啓発うちわの配布も計画している。任命された地域課の鶴岡大暉さん（２５）は「年々詐欺被害が増えている。踊りの中で目立ち、人々に啓発していきたい」と力強く語った。 ダンシングポリスは今後、週２回ぐらいのペースで集まって練習を重ね、踊りに磨きをかける予定だという。
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