まさかの「ウインカー出さない車」何の“違反”に問われる!? 曲がる瞬間に出してもダメ? 正しい方向指示器の使い方とは

「出さない」も「出しっぱなし」もアウト!  運転していると、「ウインカーを出さずに右左折する」「車線変更しながら突然点滅する」など、周囲のクルマの合図に疑問を感じた経験がある人も多いのではないでしょうか。  方向指示器(ウインカー)は、車両の進行方向を周囲に知らせるための重要な装置であり、その正しい使用は単なるマナーではなく、法律上の義務です。 方向指示器を点滅させないで車線変更するのは「ダメ!」[イメージ画像:PhotoAC] 【画像】覚えておこう!これが高速で「違反となる行為」です!画像で見る(30枚以上)  道路交通法第53条では、左折、右折、転回、進路変更、発進、停止、後退などを行う際には、手または方向指示器で合図を行い、それが完了するまで継続するよう定められています。  つまり、行為を始める前にウインカーを出し、その動作が終わるまで消してはいけないということになります。  この規定に違反すると「合図不履行違反」に問われ、違反点数は1点、普通車であれば6000円、大型車では7000円の反則金が科される可能性があります。  さらに反則金を期限内に支払わなければ刑事手続きに移行し、5万円以下の罰金が科される可能性もあります。  では、ウインカーは「いつ出すべき」なのでしょうか。  交差点での右左折やUターンを行う場合は、その地点から30メートル手前に達した時点で合図を開始する必要があります。  また車線変更の際は、行為を始める3秒前にウインカーを出す必要があります。  この「30メートル手前」や「3秒前」という数値は運転中に厳密に測るのが難しいため、「車線の破線3つ分」や「ウインカーを3回以上点滅させてから行動を開始する」といった目安を覚えておくと実践しやすくなります。  発進時は右ウインカー、駐車などで停止する際は左ウインカーを出します。また、近年増えてきた環状交差点(ラウンドアバウト)では、「出ようとする地点の直前の出口を通過したとき」または「最初の出口を出る場合は、その交差点に入ったとき」にウインカーを出し、交差点を出るまで継続する必要があります。  一方で、やってはいけない「間違ったウインカーの使い方」もいくつかあります。  最も多いのがウインカーの出し忘れです。これは合図不履行違反に直結し、取り締まりの対象となります。  もう一つの問題は、合図のタイミングが「遅すぎる」または「早すぎる」ことです。  早すぎるウインカーは、どこで曲がるのかが周囲に伝わらず、混乱を招く原因となります。逆に遅すぎる合図は、すでに車体が動き出したあとに点滅させることで他車の対応の余裕を奪い、事故リスクを高めます。  特に高速道路や幹線道路では、こうした行為が重大な事故に直結するおそれもあります。  また、意外と多いのが「ウインカーの消し忘れ」です。  周囲に誤った進行方向の意図を伝え続けてしまい、他車の誤解や混乱を招く原因となります。  右左折後や車線変更後に方向指示器が点滅し続けていると、これも「合図制限違反」となり、点数や反則金は不使用と同様に1点・6000円(普通車)です。  さらに注意したいのが、合流時や分岐路でのウインカーの出し方です。  たとえば高速道路で本線に合流する場合は進路変更にあたるため、進行方向に応じたウインカーを出すのが基本となります。  なお道路形状(加速車線か交差点型合流か)によってウインカーを出す方向が異なる場合があるので注意が必要です。  しかし、「本線のクルマに譲ってほしいから右ウインカー」などと誤った合図を出すケースも見られます。  ウインカーは“行動の意図”を明確に伝えるためのものであるため、正しい方向で出すことが何より重要です。 ※ ※ ※  ウインカーの使用は、単に「違反にならないため」ではなく、すべての交通参加者にとって安全で予測可能な行動をとるための最低限のルールです。  車線変更や右左折の際、正しいタイミングでウインカーを出すことは、事故を未然に防ぎ、円滑な交通の流れを保つための“基本中の基本”ともいえます。  今一度、自身の運転を振り返り、ウインカーのタイミングや使い方が適切かを確認してみることが交通安全の第一歩です。見落としがちな基本こそが、事故を防ぐカギになります。

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