東京・三鷹市の川沿いに並ぶ立派な木々。この木が宅地開発によって伐採されることになり、多くの反対署名が集まっています。木をどうするべきなのか、現場を取材しました。 Nスタが向かったのは、東京・三鷹市井の頭。「玉川上水」沿いには、緑豊かな散歩道が広がっています。 近隣住民 「散歩するのに日陰もあって、空気も良いし、よく散歩してます」 「晴れている時なんかも非常に気持ちがいいところです」 ただ、この場所をめぐり、今、ある事態が… 高柳光希キャスター 「立派な木が並んでいますね。巻かれている貼り紙に6月23日から撤去予定という文言が書かれています」 今月23日に木が伐採されてしまうことに。 近隣住民 「この木が切られるのは悲しいですよね。木陰の中を歩ける散歩道なのに」 なぜ、“憩いの場”の木が切られることになったのでしょうか。 近隣住民 「元々はここも大きな木が5本ほどあったが、向こう側に家を建てるということで、木があると家が建てられない」 東京都によりますと、木を切るのは「玉川上水」沿いのこの一角。木は都が管理する場所に生えていますが、木の根が「民有地」まで伸びている状態で、周辺の宅地開発に影響が出ることからケヤキなど8本の伐採を決めたということです。 東京都西部公園緑地事務所（電話取材によると） 「緑の保全をしていく立場であり、反対の声も受け止めている。ただ、開発事業に影響が出てしまうため、切らざるをえないと考えている」 ただ、生態系が崩れてしまうことなどを近隣住民が懸念。およそ1万7000筆の反対署名が集まっているということです。 近隣住民 「誰が『正しい』『間違っている』とかではなくて、すぐ切るのではなく話し合いを、まずさせて頂きたいという思いがあります」 “木を守りたい”と伐採に否定的な声が聞かれた一方、こうした意見も。 近隣住民 「1回木が台風で倒れたことがあって、道が塞がったことがある。うちは子どもがいるので。僕はスパッと切った方が安全という面ではいいのかなと」 また、こちらの人からも… 近隣住民 「子どもたちが通るところでもあるので、（樹木の伐採で）見通しが広がるといいかな」 「無くなるのは悲しいですけど、反対運動するほどでもないかな」 “憩いの場”の木をどうするべきか、住民たちの間でも意見が分かれています。