【ワシントン＝淵上隆悠】米国のトランプ大統領は２１日夜（日本時間２２日午前）、ホワイトハウスで演説し、「米軍は、イランの三つの主要な核施設に対し、大規模な精密攻撃を行った」と述べた。 イスラエルとイランの交戦が続く中、米国が軍事介入に踏み切った形で、イランの反発は必至だ。 トランプ氏は、攻撃の目的について、「イランの核開発能力の破壊と、世界最大のテロ支援国家がもたらす核の脅威の阻止だ」と訴えた。イランに対しては、「今こそ平和を築くべきだ。そうしなければ、今後の攻撃はさらに大規模になる」と警告した。 トランプ氏によると、米軍が攻撃したのは、イラン中部にあるフォルドゥ、ナタンツ、イスファハンの各核施設。米ＦＯＸニュースは、作戦にはＢ２爆撃機が投入され、地下約８０メートルにあるとされるフォルドゥ核施設のウラン濃縮工場の攻撃には、地下貫通型大型爆弾「バンカーバスター」６発が使用されたと報じた。米ＣＢＳニュースによると、米側は事前にイラン政府に接触し、政権転覆の意図はないと伝えていたという。 トランプ氏は１９日、イスラエルとイランの交戦に軍事介入するかどうかについて２週間以内に判断するとしていたが、イランに核開発を放棄する意思がないと判断し、攻撃に踏み切った模様だ。
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