「スマホ認知症」中高年は注意を だらだら・ながら使用の末「物忘れがひどい」「わけもなくイライラ」症状

スマホ依存に陥る中高年が増えているという。NTTドコモモバイル研究所によると、60代の男性は1日平均79.4分、女性は102.3分スマホを使っているが、うち男性の23%、女性の15%はなんと4時間以上もいじっている。使用時間が長いと依存というわけではないが、たとえばこんなことはないか。 脳の情報処理能力が低下 「スマホが手元にないと不安になる」「SNSやメールを必要以上に確認する」「食事中や会話中にもスマホを見てしまう」「スマホの充電が切れることに大きな不安」「歩きスマホをしてしまう」「スマホゲームを止めなければいけない時に止められない」 いくつか思い当たることがあったら、依存予備軍かもしれない。なぜ、中高年のスマホ依存が増えているのか。専門家は「定年退職などで人との付き合いが減る」ため、その代替としてスマホのチャットやオンラインゲームを利用するようになると指摘している。また、そのための時間も増える。 予備軍からさらに、目的もなくスマホを見てしまう「だらだらスマホ」、スマホを使いながら別のことをする「ながらスマホ」が続くと、脳の情報処理能力が低下する「スマホ認知症」にまで進んでしまう。「伝えたいことをうまく言葉にできない」「注意力散漫で単純なミス頻発」「物忘れがひどい」「わけもなくイライラして涙もろくなる」などはスマホ認知症の症状だ。スマホ認知症は若い人でもなるが、中高年は「年のせい」にして悪化することが多く、アルツハイマー型や脳血管性などの本当の認知症のリスクも高まるという。 スマホに頼らず、もっと頭を使え どうやって脱却するか。朝日生命のホームページでこんなアドバイスしている。 (1)スマホの使用時間を見直す—「1日何時間まで」「連絡以外で使わない」「寝る前は使わない」などルールを決めておく。 (2)スマホに頼りすぎない—思い出せないことや知りたいことをすぐに検索してしまいがちだが、「本で調べる」「人に聞く」。要するに、頭を使えということ。 (3)デジタルデトックス—デジタル機器から離れて、心身の疲労を回復することを「デジタルデトックス」と呼ぶ。スマホを持たずに過ごしたり、電波の届かない場所で過ごしたりして、接触を断つ。 (4)直接的なコミュニケーションを重視—直接会って話すことで、話の内容を考える、相手の話を聞いて理解する、相手の表情を読む、気持ちを理解するといったさまざまな面で脳が働く。 (5)良質な睡眠をとる—睡眠は脳の機能を回復させる。適度な運動や1日3回の食事、就寝2〜3時間前の入浴などで質の高い睡眠を心がける。 乗り物の中ではいじらない、家の中でもベッドの脇や食卓に置きっぱなし、こっちからかけないというのはどうだろう。 (シニアエディター 関口一喜)

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