まちづくりや社会課題の解決に向けて活動を展開する「一般社団法人 大阪青年会議所(JCI大阪)」。その中心で舵を取る理事長・山岸将幸氏と常任理事・五十嵐大地氏が、活動への想いや2025年大阪・関西万博への取り組みについて語りました。 五十嵐大地氏(写真左)と山岸将幸氏(写真右) ☆☆☆☆ 大阪JCIは、全国で約3万人が所属する日本青年会議所の中でも最大級の規模を誇り、令和6年12月31日時点で724名のメンバーが在籍。基本的には20歳から40歳まで(大阪JCIでは25歳から40歳まで)の青年で構成されており、それぞれが自己成長と地域社会への貢献を目的に活動しています。 各地の青年会議所では毎年理事長が選出され、その年度の活動を統括します。2025年という特別な年に大阪青年会議所で理事長を務める山岸氏は、「大阪・関西万博を活用して大阪をより元気にする活動を展開しています」と語ります。 本業は建築業と不動産業を営む山岸氏。多忙な業務とJCI活動の両立は「経営者としての成長にもつながっている」と明かします。 「JCIをやるために、本業を人に任せられる仕組みを作ることも考えてやっています。(JCIは)仕組みづくりをしっかりと学べ自己成長ができる。吸収したことを社業に活かしています」(山岸氏) 経営者同士が利害関係を持たずに意見を交わし高め合える点はJCIの魅力のひとつと言えます。委員会運営や意思決定のプロセスから得られる実践的なリーダーシップの学びは、他にはない貴重な経験となっているとのこと。 「JCIでは利害関係のない中小企業の経営者が多い集まりになるので、どのようにまとめようか考えるのがとても難しいです」(山岸氏) さて、大阪JCIにとって大きな挑戦となっているのが万博への参画です。このプロジェクトを担当する五十嵐氏は「(万博では)4つのパビリオンを出展し、年間を通じたボランティア活動も行います」と紹介。 たとえば「海洋資源の持続的活用と海洋生態系の保護」がテーマのパビリオンであるブルーオーシャンドーム。こちらでは海洋問題に関するプレゼンテーションを企画しているのだとか。ヘルスケアパビリオンでは地域の魅力を発信するブースを展開。ほかにも環境問題や防災に関する展示やプログラムを予定しており、どの取り組みもSDGsの理念を反映させた社会貢献性の高い内容となっているそうです。 「他の青年会議所の人たちにも協力してもらっています。青年会議所は毎年学生に声をかけて一緒に事業を進める取り組みをしているのですが、彼らともタッグを組めたらと思っています」と、五十嵐氏は未来に繋がる展望を述べました。 実際に万博の会場を訪れた感想について、山岸氏は「ネガティブな発信もたくさんありますが、実際に学生たちを現地に連れて行くと『思ったよりすごい』『行ってよかった』という声が多いです。僕たちは海外の方々とも毎年事業を行っているので、過去に参加した海外の方々から『万博に連れて行ってほしい』という要望も。世界から注目されていることを実感しています」(山岸氏) 今年の目標について山岸氏は、「目標は大体2024年内に作りました。あとは進むだけ。今年は万博がメインで目玉。このまま1年を駆け抜ける予定です」と意欲を見せました。五十嵐氏も「やるからにはしっかりやろうと思っているので、最後まで走りきるつもりです」と力強く宣言。 これを受けて山岸氏は、「JCIには『失敗してもいいんだよ』というスタンスがある。失敗しても会社が潰れるわけじゃない。しっかり学び、得たものを社業に持ち帰って欲しいという思いがある。ぜひ踏ん張ってもらえれば」とJCI活動の意義を示しインタビューを締めくくりました。 (左から)パーソナリティーの田中大貴、五十嵐大地氏、山岸将幸氏、パーソナリティーの林歳彦 ※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2025年5月19日放送回より