台風2号が北上しています。このあと熱帯低気圧に変わる見込みですが、湿った空気が流れ込む関東地方などでは、あすにかけ、警報級の大雨となる恐れがあります。(6月24日「Nスタ」午後4時50分ごろの放送より) 【CGで見る】 今後の雨予想シミュレーション 台風2号 24日夜、熱低に変わり関東に接近か 大雨に警戒続く 気象予報士 河津真人さん: 午後3時現在、台風2号は伊豆諸島の八丈島の南の海上にあって、今後も北上を続けていきます。勢力は弱まる傾向で、24日夜から25日にかけて熱帯低気圧に変わる予想です。 熱帯低気圧に変わると、交通機関が大きく乱れるような風は吹きませんが、雨雲自体はどんどん北上するため、雨に注意が必要です。 台風から離れていても湿った空気が入るため、関東でも朝から雨が降りそうです。西日本は、梅雨前線があるため、引き続き雨の降り方に注意が必要です。 25日午後には、台風本体も関東に近づいてきますが、台風本体の雲がかかるというより、湿った空気がずっと入り続けていきます。進路が東や西に変われば、湿った空気が入り込む場所も動きますが、まっすぐ台風が近づいてくる予想ですので、同じ場所で雨が降り続けるという特徴になりそうです。 台風が過ぎるのが、少なくとも25日の夜になってからなので、25日の夜遅くにかけて雨の降りやすい状態が続きそうです。 25日は一日中、雨が降りやすく、一部では激しく降るところも出てくると思います。 井上貴博キャスター: 「警報級の大雨となるおそれ」という場合もありますが、今回はどうでしょうか。 気象予報士 河津真人さん: 25日に関しては、警報が出る確率は低いのですが、可能性はあるため、そうした情報が出ています。局地的には、警報級の大雨になる可能性はあると思います。 この先、26日(木)ごろまで、熱帯低気圧や前線の影響で全国的に雨が降りますが、28日(土)以降は前線も離れていくので、来週前半にかけては晴れて、猛烈な暑さが続きそうです。 名古屋などの東海地方では、35℃くらいまで上がる日もありそうです。 台風「1号」が遅い年は“短期間に集中する”傾向 過去には甚大な被害も 山形キャスター: 今年、台風1号が発生したのは6月11日と遅く、6月以降にずれ込むのは、2016年以来9年ぶりとなりました。 台風の発生数は平年25.1個ですが、台風1号の発生が6月以降の年でも、年間の発生数は、ほぼ変わらず平年並みだということです。 【台風の発生数】 1952年 27個 1973年 21個 1983年 23個 1984年 27個 1998年 16個 2016年 26個 ただ、発生が遅いことで“短期間に集中する”傾向にあるといいます。 2016年は、7月3日に台風1号が発生しました。7月〜10月の間に11個が接近し、6個が上陸しました。これは、1951年の統計開始以降、2番目に多かったということです。 北海道では、半月の間に5つの台風が接近・上陸し、死者・行方不明者が出る甚大な被害となりました。 さらには、ジャガイモやトウモロコシなど農作物にも被害が出て、ポテトチップスが一時品薄状態になりました。 予報士「7〜8月にかけて台風が頻発する可能性」 山形キャスター: 今年の台風はどうなるのでしょうか。 気象予報士 河津真人さん: 24日正午の気象衛星画像を見ると、南の海上に雲がたくさんあることが確認できます。 熱帯ではかなり雲が発生しやすい状況になっていて、フィリピンの東海上の海面水温がかなり高くなってきています。 平年よりもかなり(海面水温が)高いので、これから7月〜8月にかけて、雲がまとまって台風になるというのが頻発する可能性があると考えられます。