「トランプ大統領にカツ丼を」 玉木雄一郎氏の軽すぎる発言録

本人は英語力の拙さが原因だとして  発言の耐えられない軽さ——とでも言えばいいのだろうか。国民民主党の玉木雄一郎氏の発言がまたもや批判を浴びている。 【写真を見る】“美魔女”と呼ばれていた頃の「山尾志桜里氏」  今回問題視されているのは6月24日、外国人記者クラブでの「女性蔑視」発言だ。  国民民主党に女性の支持者が少ないのはなぜだと思うか問われた玉木氏は、英語で次のように答えたという。 「私たちの政策は男性だけでなく女性にとっても良いものです。しかし、女性にはそれを理解するのが非常に難しいのだろうと思います」    森喜朗元首相の「女性は話が長い」よりもインパクトが大きいのは間違いない。本人は英語力の拙さが原因だとして、X上で次のように釈明し、謝罪をしている。 国民民主の玉木代表 「私がお伝えしたかったのは『国民民主党の政策は女性にとっても良い政策だと考えていますが、実際には女性に届いていない実状があり、それについて難しさを感じています』でした。  (略)  英語が未熟なため、拙い表現をしてしまったことを反省しています。決して女性蔑視をするつもりはありませんでした。女性の方々に支持が広がっていないのは、政策をちゃんと伝え切れていない私たちの問題です。本当に申し訳ございません」 1年たったら動物のエサ  財務省時代にアメリカ・ハーバード大学に留学したキャリアを持ちながら、「英語が未熟」とは、語学というものの難しさを感じさせる話ではあるのだが、ともあれこのところ玉木氏の発言が問題視されることが続いている。  5月には、小泉進次郎農水大臣が放出を決断した備蓄米について「1年たったら動物のエサになるようなもの」と発言。これから国民が食べようとするものについて、あまりに配慮がないとの批判を浴びた。  また公の発言ではないが、山尾志桜里氏に対して発した言葉の数々ものちに明らかにされ、強い批判を浴びることとなった。自ら出馬を要請しながら、彼女が批判を浴び、逆風が強くなると距離を置き始め、出馬会見への同席を求める山尾氏に対して「出馬辞退の会見なら同席する」と伝えたというのだ。 不倫は「概ね事実」だったはずなのに…  言葉の軽さを示したのは、自身の不倫に関しても同様。昨年11月、地元の観光大使の女性との不倫が報じられた際、玉木氏は「報道された内容は概ね事実」としたうえで、「家族のみならず期待を寄せていただいた全国の皆様に心からおわびを申し上げる」と謝罪していた。  ところが今年4月、国民民主党所属議員が不倫などで処分されるにあたった際には、次のように自身について述べている。 「私の事案に関しては、倫理委員会の調査で、『報道機関に不倫を類推されるような行為』が党代表としての注意義務に違反するとして3ヶ月の役職停止とされたものです。相手方も憶測に基づく報道を否定しており、同列に扱われる内容ではありません」  念のため、玉木氏が「概ね事実」としたSmart FLASHの記事の見出しを見てみよう。 〈【独占スクープ】玉木雄一郎氏「高松観光大使」元グラドルと隠密不倫デート&地元ホテルで逢瀬…取材には「家族との話し合いが終わっていない」(2024年11月11日)〉  この記事は「概ね事実」だったはずなのに、半年もしないうちに「不倫を類推されるような行為」に格下げされ、なおかつ「憶測に基づく」とまで言っているのである。 トランプ対策は日本食!  言葉の軽さは本業であるはずの政策においても見られる。「FRIDAY DIGITAL」は今年2月、玉木氏の単独インタビューを掲載。ここでトランプ政権との関係強化の重要性を説く玉木氏は驚くべき“秘策”を口にしている。 「「(トランプ政権に)知り合いはいるので、改めて繋ぎ直したい。今こそパイプの強化が必要。彼に伝えたいことは単純です。G7のなかで最もアメリカに投資しているのが日本であり、多くの雇用も生み出している。トランプはジャイアン気質のビジネスマンだから、舐(な)められてはダメ。日本の強みをしっかりアピールしていくことが大切になります」(2025年2月3日記事)  ここまでは普通の見解だが、問題はそのアピールのための秘策だ。 「トランプタワーで『日本はいい国だよ』と端的に、本気で伝えたい。彼に日本食として、天丼とカツ丼を食べさせたいですね(笑)。パートナーとして一緒に勝っていこうという意味合いも込めて。ここだ! という店はすでに見繕っています」(同) クセはなおっていない  多分にリップサービスの面はあるのだろうが、およそ「未来の総理候補」が語る外交戦略とは思えない軽さなのである。日本食で済むのなら政治家は要らない。 「玉木氏が以前から“口が軽い”というのは定説で、国民民主がこれまで以上に注目を集め、キャスティング・ボートを握ろうとしている中でもそのクセはなおっていないということでしょう。山尾氏の会見には自分も同席しようとしていたのは報道の通りですが、そうしなかったのは山尾氏が出馬辞退を選択しなかったからというよりはむしろ、ともに不倫疑惑報道で世の中を騒がせた過去があり、“2人が並べばお笑いのように見えてしまうから”というのが事の真相のようです」  と、政治部デスク。国民民主の支持率が下降線をたどった背景に山尾氏らの擁立発表があるとの指摘は根強くあるが……。 「それ以上に、“1年たったら動物のエサ”発言のほうが支持率低下へのインパクトは強かったとの分析をしばしば目にしました。山尾氏らの擁立にしても玉木氏が判断したことですからね。玉木氏自身、その判断が結果として間違っていたというふうに反省しているようですが」(同)  玉木氏は最近の自身や党についての週刊誌などメディアの報道を「ネガティヴキャンペーン」と表現していた。批判を正面から受け止めない姿勢で「未来の総理」を目指すことはできるのだろうか。 デイリー新潮編集部

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