現在7歳の娘と5歳の息子を育てながら、ユーモアあふれる子育て漫画を ブログ や インスタグラム （ ＠yuihanada7 ）で発信している漫画家・イラストレーターのはなゆいさん。仕事と育児の両立に奮闘する日々の中で、子どもたちから学んだことや思わず笑ってしまったことなどを漫画にしています。 今回は、ある日の就寝時のエピソードをお伝えします。はなゆい家は、子どもたちとはなゆいさんが同じ部屋で寝ていて、パパだけが、遅くまで仕事をしたり、セットする目覚まし時計の音が大きいなどの理由で別部屋で寝ているそう。そのため、はなゆいさんがほぼ毎日寝かしつけをするのですが、なかなか寝てくれない子どもたちに手を焼くことも多々……。今日もまたそんなバトルが起こるのかと思っていたところ、いつもと少し違った展開に。詳細を綴っていただきました。 寝る時間になると急に元気になる子どもたち みなさんこんにちは、小学生と幼稚園児を子育て中のはなゆいです。今回は「寝ない子vs寝かせたい親」のバトルの模様をお届けします。 子どもってどうして、寝る時間になると急に元気になるのでしょうか？　例えば、私がその日中に片付けねばならない仕事があって「先に寝てね」と言い聞かせると、「わかった」と素直に布団に入っていく。なのに……！　ひどいときには、逃亡して部屋から姿を消す（泣）。 ある時は「寝たよ〜」と言いながら目を輝かせていたり、本当は眠いだろうに「眠くない！」と耐えていたり。逆に「静かになった？」と思ったらクローゼットの中で“ひとりおままごと”を始めていたり……。 我が子たち（特に息子）の「眠気を敵視」するかのような謎の行動力に日々遭遇しています。急ぎで片付けたいことがある時ほど起こりがちで、そんな日は、我が子への対応でくたびれてしまいます。 で、寝かしつけてようやく仕事を片付け、寝床に入った瞬間に「ママが手を握ってくれないと眠れない〜！」としがみついてくる。なにこの可愛い生き物、反則!! 今回は、そんな“寝かしつけ界の小さな怪獣”との戦いの模様と、その背景にある息子の気持ちが溢れた、愛おしい一夜についてお届けします。 一緒にいられる時間は残りわずか 「明日も朝、早いよ」「早く寝ないと」と、言っても聞いてくれず、寝ようとしない息子に苛立ちを覚える私。そしてイライラを見せてしまいそうになる自分に、自己嫌悪する夜もあります。 でも息子おーちゃんは、私からどんなにキツく言われても「ママが好きだから、一緒じゃないと寝られない」と。「さみしいから」ではなく、「ママと一緒にいたいから」、ひとりでは寝ないと言うんです。 数年もすれば「ひとりで寝られるから、ママ来ないで」と言われるでしょう。もう少し経てば「子ども扱いしないで」なんて口をきくようになるかもしれない。 だからこんな風に思ってくれるのは、今だけ。一緒にいられる時間なんて、残りわずかと思うと、しがみついてくれる手を「うるさい」と振り払わなくて良かった、と心から思うのです。 眠る直前のやわらかいほっぺ、暗闇の中でふっとほどける眼差し。「ママいる？」と何度も確かめてくるその声……いまは当たり前にあるものですが、そのうち特別なものになる。だから、そんな夜を私はずっと忘れずにいたいと思います。 「寝ない子」に手を焼いているのは事実ですが、“ママが大好きでいてくれる息子”に「今夜もありがとう」と心の中でつぶやくのでした。 「ママの分のりんごも食べたい」母親が即OKを出してしまった３歳児の交渉内容