地下600mの「ハイパーカミオカンデ」公開…26万トンの水で満たす「地下空洞」

 東京大宇宙線研究所は28日、宇宙から飛来する素粒子「ニュートリノ」を高感度で捉える次世代観測施設「ハイパーカミオカンデ」(岐阜県飛騨市)の建設現場で、検出器を設置するための地下空洞(高さ94メートル、直径69メートル)を報道陣に公開した。  2028年の観測開始を予定し、物質の起源の謎などに迫るノーベル賞級の成果が期待されている。  山中の地下600メートルに建設中のハイパーカミオカンデは、ニュートリノが、ごくまれに水中の電子などと衝突して出る微弱な光を捉える。地下空洞には、数万個の高感度センサーを壁面に配置した巨大水槽(高さ71メートル、直径68メートル)を建設し、26万トンの水で満たす。観測に使う水の量は前身の「スーパーカミオカンデ」の約8倍で、より高精度の観測が可能になる。  観測開始は当初、27年を予定していたが、資材高騰に伴う設計変更などで1年遅らせる。7月には空洞の掘削が完了し、その後、水槽の建設に着手する。同研究所の塩沢真人教授は「素粒子の理解が変わるような結果を出したい」と語った。

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