■ラグビー リポビタンDチャレンジカップ2025　ジャパンXV 20−53 マオリ・オールブラックス（28日、東京・秩父宮ラグビー場） ラグビー日本代表候補を含むメンバーで構成されたジャパンXV（フィフティーン）はマオリ・オールブラックスと対戦し、20−53で敗れた。 先発メンバー15人のうち代表経験者は6人と、若手中心の顔ぶれとなった今回のジャパンXV。相手はラグビーの強豪、ニュージーランドの先住民マオリにルーツを持つ選手で構成されたマオリ・オールブラックス。昨年、ジャパンXVはマオリ・オールブラックスと2回対戦し、1戦目は10−36で敗れたが、2戦目は26−14で勝利を収め、5度目の対決で初白星をあげた。 試合序盤、ジャパンXVは、キックを多用しマオリ相手に互角の戦いを演じる。前半9分には相手ボールを奪うとサム・グリーン（30）が突破し左に展開、最後は植田和磨（22）がステップを踏んで相手をかわし左中間にトライ。ゴールも決まって7−0と先制に成功する。 20分には、相手反則で得たゴール正面でのペナルティゴールをグリーンが決め10−0とリード。しかし、その3分後、自陣トライラインまで5m付近のラインアウトからボールを繋がれ、右隅にトライを許す。28分には、ラックから相手の素早いパス回しに、日本DF陣がついていけず、左隅にトライを奪われ10−10の同点に追いつかれる。 32分には相手トライラインまで5mまで攻め込み、FW陣が突進。DF陣を中央に引きつけた所で、左に展開し、最後は大外でボールを受けた植田が左から回り込んでトライ。ゴールも決まり17−10と、再びジャパンXVがリードする。しかし35分に相手にトライを奪われ、17−15と2点リードで前半を終えた。 後半の立ち上がり、ジャパンXVは自陣でボールを奪われると、相手FWに突進されトライ。ゴールも許し17−22と逆転される。ジャパンXVはペナルティゴールを成功し20−22と2点差に迫るが、12分、個人技で勝るマオリに3人でボールを繋がれ中央にトライ。ゴールも成功し、20−29と再び突き放される。 19分にはラックから相手SHに一人で持ち込まれてトライ。難しい角度からのゴールも成功し、20−36と大きくリードされる。流れは完全にマオリに傾き、26分と32分、終了間際にもトライを許す。後半はノートライに抑えこまれたジャパンXV、実力差を見せつけられる完敗となった。