対話力の低い上司が部下の発想力を奪う…AIが台頭するこの時代に人間に求められる対話術とは

上司と部下、先輩と後輩、取引先、夫婦、親子……、いつも会話がすれ違うのは、じつは対話の様式が大きく違っているから。累計100万部超の「トリセツ」シリーズ産みの親が、満を持して書き下ろしたコミュニケーションの秘訣『対話のトリセツ ハイブリッド・コミュニケーションのすすめ』から、注目の章をご紹介! 『グーグル社「無駄話でチームの成果が上がる!」…日本企業が動揺を隠せなかった斬新な発表が示唆する対話力の重要性』より続く。 キーワードは「心理的安全性」 しかしながら、グーグルの発表を聞いて、私は、雷に打たれたような気持ちになった。あまりにも、真理をついていたから。心理的安全性ということばは、AI時代に、最も重要なビジネスワードになるだろうと、私は直感した。 「言うと嫌な思いをする」あるいは「言っても無駄だ」と感じると、ヒトは発言するのを止める。こんなこと上司に言ったって、親に言ったって、夫(妻)に言ったって、どうせわかってもらえない……そんなふうに感じると、たいていの人はことばを呑み込むでしょう? 最初の何回かは意図的に止めるのだが、やがて、その人の前で、ことばが浮かばなくなる。脳が発想の信号から止めてしまうのである。脳は無駄なことなんかしない、出力しない演算をわざわざ起動しないのである。つまり、対話力の低い上司は、部下の発想力を奪うのである。 なんでもない話の効果 グーグルはデジタル産業だ。新機軸のデジタルワールドを創生する企業である。こんな会社で社員の発想力が潰えたら、企業価値を作れない。だからこそ、世界に先駆けていち早く、こんなすごい発見をしたのだろう。 でもね、もはや、これはデジタル産業だけの問題じゃない。これまで人間がやってきたタスクの多くをAIが代行する時代、人間の役割は、勘やインスピレーションを働かせて、うまくAIと対話しながら発想力を羽ばたかせることにかかってきている。 今や、すべての組織に、心理的安全性を確保する対話術の導入が急務なのである。もちろん、次世代人材を育てている、家庭という組織にも。 「心理的安全性を確保する対話術」なんて難しく言ったけど、要は、日ごろから、なんでもない話ができるようにしようってことである。 そして実は、なんでもない話こそ、脳にとって、あまりにも素晴らしいエクササイズなのだ。そのおかげで、野球少年たちに起きた奇跡を聞いてほしい。 【前回の記事を読む】グーグル社「無駄話でチームの成果が上がる!」…日本企業が動揺を隠せなかった斬新な発表が示唆する対話力の重要性

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