大分県別府市で男子大学生２人が車にはねられて死傷した事件は２９日、発生から３年を迎えた。 県警は殺人容疑などで指名手配中の八田與一（よいち）容疑者（２８）の顔写真入りチラシ計約２万枚を、九州・沖縄に加えて東京や大阪など計７都道府県計３７か所で配り、広く情報提供を求めた。 大分県警によると、八田容疑者は２０２２年６月２９日夜、同市の県道交差点で信号待ちのバイク２台に軽乗用車で追突して男子大学生（当時１９歳）を殺害し、友人の男子大学生も殺害しようとした疑いが持たれている。県警は今月２日、道交法違反（ひき逃げ）容疑に公訴時効のない殺人、公訴時効が２５年の殺人未遂両容疑も追加した。 大分市のＪＲ大分駅前では、警察官ら約１０人のほか、追突されて軽傷を負った男子大学生（２３）もチラシを配布した。大学生は時効がなくなったことについて「（八田容疑者に）もう逃げ場はない。一刻も早い逮捕につなげ、今年で終わらせたい」と話した。 県警によると、２６日までに計１万４３件の情報が寄せられた。捜査１課の松尾茂郎次席は「ささいな情報でもいいので寄せてほしい」と呼びかけている。情報提供は別府署（０９７７・２１・２１３１）へ。
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