西日本では梅雨が明け、暑い日が続いています。「汗をかいて体臭が気になる」という人も、多いのではないでしょうか? 【写真を見る】『使い古した油のような』30~50代の「ミドル脂臭」加齢臭との違いを体験 自分の体臭に「気づく方法」「対策方法」 街の声は―― 60代女性「主人のニオイとかね。そこまでないけど、男性独特のニオイがありますよね」 別の女性も、夫のニオイに気を遣っているといいます。 70代女性「ワキ、首、年齢的に。枕もニオイありますよ。だからバスタオルを巻いて。そしたらすぐに洗濯できますよ」 20代女性「休憩中に拭き取るとか、それくらいしかしていない」 40代男性「ちょっと、ウッて思うときありますよね。自分もそうならないように、ちょっとずつ気を付けているって感じです。デオドラント系のものを使うけど、この時間になるとだんだん切れてきて。加齢臭、気になるなと思いながら」 そもそも、汗が臭う仕組みって? 化粧品メーカーの「マンダム」に聞きました。 汗は、99%が水分。残りの1%に塩分などのミネラル、乳酸、尿素などの老廃物が含まれています。 汗そのものに、ほとんどニオイはありません。皮膚の表面にすむ常在菌が、汗や皮脂を分解することでニオイ成分が発生するようです。 水前寺皮フ科医院の井上雄二院長によりますと、「人間の体には約1000種類くらいの細菌がいて、そのうちの半数ほどが皮膚にいる。菌の環境や、汗をかいた後の時間の経過によってもニオイが変わってくる」ということです。 年代で異なる?「第三のニオイ」とは 体臭は、年代によってもニオイが異なってくるようです。男性の場合を見てみましょう。 まずは「汗臭」。主にワキからくるニオイで、新陳代謝が活発な10代半ばから20代半ばの若者で多く発生するといわれています。 一方「加齢臭」は、皮脂成分が酸化されることで発生するものです。こちらは50代半ばから本格化するといわれています。 そして、『第三のニオイ』といわれるニオイが「ミドル脂臭」です。30代半ば~50代半ばの男性に多く、後頭部から首にかけて出る『使い古した油のようなニオイ』ともいわれています。 「ミドル脂臭」嗅いでみた 実際にどんなニオイなのか。ミドル脂臭などの体臭を研究しているマンダムから、サンプルを借りました。 「ミドル脂臭」と「加齢臭」の違いを、スタジオで嗅ぎ比べてみると? 『加齢臭』 後生川凜アナウンサー「嗅いでみます…ん?植物の香りというか」 青谷倫太郎アンカー「実家の部屋みたいな」 『ミドル脂臭』 後生川凜アナウンサー「うん、こっちはかなり強く感じます。ヨーグルトの上の部分というか」 青谷倫太郎アンカー「本当だ、存在感はこっちの方が強いと感じます」 その正体は… 「ミドル脂臭」の正体は、ジアセチルという成分。 マンダムによりますと、皮膚の常在菌が汗に含まれる乳酸を分解することで発生する成分で、皮脂と混ざるとニオイが出るということです。 特徴は「自覚しにくいこと」や「枕のニオイの原因になること」。女性の方が、このニオイに敏感という研究結果も出ています。 自分では気付きにくい!チェック方法&対策は 自分のニオイをチェックする方法は、着ていたシャツや枕カバーなどを袋に入れて一旦放置してから嗅いでみること。 現状を把握したら、対策へ。井上院長は、「こまめに汗をふく」「シャワーをあびる」など、清潔な状態を保つことが重要だと話します。 ただし「ゴシゴシ洗い」は、皮膚のバリア機能が低下し雑菌が増えるためNGです。 頭の洗い方にもポイントがあります。 ①髪のブラッシング:髪の汚れを浮き上がらせる ②必ず「予洗い」:湯で1分程度洗い流す ③シャンプー:指先を使って泡立てながらしっかり洗い流す また、運動や入浴などを習慣化して汗腺を鍛えると、サラサラした汗をかけるようになるということです。「香水でごまかすのもアリ」ですよ。 前提として、「体臭」は個性のひとつです。しかし「普段とニオイが違う」時は、体の異変を知らせてくれるサインでもあります。 夏本番を迎える今、自分のニオイを知って、うまく付き合う方法を探してみてはいかがでしょうか。