《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」

「学校への信頼を裏切る許しがたいこと」と、教育委員会の記者会見の場でも断罪された、変態教師グループの卑劣な犯行。ターゲットとなったのは、年端もいかない少女たちだった。立派な大人を装いながら、児童らを欲望のはけ口としてきた犯人たちの仮面を剝ぐ。 【写真】児童盗撮で逮捕された変態教師グループの森山勇二容疑者と小瀬村史也容疑者。他、小瀬村史也容疑者の名前が記載された教員名簿なども 「ほっといてもらえますか。もう来ないでください!」  いたいけな女児たちにゆがんだ欲望を押しつけた容疑者の母親は、取材に訪れた小誌の記者に、こう言って怒りをぶちまけた──。  名古屋市や横浜市の小学校教員たちが、匿名性の高いSNS上で女子児童の下着や着替え姿を盗撮し、画像を共有していたわいせつ事件。  この事件に関連して、愛知県警は性的姿態撮影処罰法違反容疑で、森山勇二容疑者(42才)と小瀬村史也容疑者(37才)を逮捕。さらに、両容疑者と同じグループのメンバーとされる水藤翔太被告(34才)が、15才の少女や児童3人に対する不同意わいせつ容疑などで起訴されていたことも発覚した。森山、小瀬村、水藤の3人は、いずれも現役の小学校教師だった。 「きっかけは、今年1月に水藤被告が名古屋市内の駅のホームで、少女のリュックサックに自らの体液を付着させるという事件を起こしたことでした。  水藤被告はほかにも、2023年から2025年にかけて、担任をしていたお気に入りの女子児童などの給食や、リコーダーの口をつける部分にも自身の体液を混入したり、付着させたりした容疑で起訴されています。  こうした捜査の過程で押収した水藤被告の携帯電話を解析したところ、“変態教師”たちのゆがんだコミュニティーの存在が浮かび上がったのです」(警察関係者)  3人が参加していたSNSグループには10人ほどのメンバーがおり、そこでは70枚近くの女子児童の画像が共有されていた。 「互いが共有した写真に『いいですね』とコメントし合ったり、女子児童の顔写真に別の女性の裸の画像を合成する『性的ディープフェイク』を共有したりしていたことも発覚しています。ハンドルネームでやり取りしており、メンバー全員の特定には至っていないが、『明日は修了式です』など、学校行事の日程に言及する会話が多く見られ、おそらくほぼ全員が教員だとにらんでいる。  県境を越え変態教師たちがどのように集っていったかの捜査はこれからだが、デジタル空間でつながった可能性が高いのではないか」(前出・警察関係者)  現役教師による児童の盗撮という前代未聞のこの事件。SNSグループを開設し管理していたのが、森山容疑者だ。教員生活17年目を迎えるベテランは、校内では校長、教頭に次ぐ、ナンバー3の立場にあったという。 「体育会系の熱心な先生という印象でしたが、事件後、児童たちからは『着替えをする部屋の近くで、よく森山容疑者を見かけた』という声が複数寄せられたそうです。隠しカメラの確認にでも行っていたのか、それとも児童たちの着替えのたびに隠れて撮影していたのか……」(名古屋市の教育委員会関係者)  森山容疑者は、各家庭向けに学校生活の様子を知らせるための「学校だより」の作成を担っており、日頃から業務として、児童たちの様子を撮影していた。 「担任クラスは持たず、修学旅行や学校行事の撮影をするため、すべての学年の校外イベントにも同行していました。逮捕当日も、引率者として野外活動に出発する予定だったそうです。行事に熱中する児童の下着姿や、校外での無防備な瞬間などを狙って、カメラのレンズを向けていたとみられています。  さらに、学校の備品であるカメラを犯行に使用しており、学外への持ち出しが禁じられているはずのデジカメが森山容疑者の自宅から発見されています。こうした点は学校側の管理体制も問われるでしょう」(全国紙社会部記者)  小瀬村容疑者は「自分のスマホを使用して撮影した」と供述しているそうだ。 「いまのところ、水藤被告はわいせつ画像を共有した罪では逮捕されていませんが、今後、この事件でも逮捕される見込みです。常習的に児童に対する性犯罪を重ねており、裁判でも厳しく追及されるでしょう」(前出・全国紙社会部記者) いいムコが来たと喜んでいたけど…  職場では問題を起こさず、同僚たちからの評判もよかったという犯人たち。虚飾の仮面に隠された素顔はどんなものだったのか。  まずは、6月30日付で懲戒免職となった水藤被告。彼の実家の近隣住民が語る。 「彼の両親は2人とも教師で、どちらも校長を務めた評判の人物です。経済的にも余裕があり、真面目な一家という印象でしたが……。  お父さんは中学校の先生で吹奏楽部の指導に熱心に打ち込んでいた。数年前に定年を迎えましたが、退職時には教え子たちが集結して、公民館で記念コンサートを開き、赤いちゃんちゃんこと大黒頭巾をプレゼントしていました。  お母さんは水藤被告と同じく小学校の先生。学校行事を研究する教師たちの全国大会で登壇・発表をしたこともあるほど熱心な先生だそうですよ。  厳格な両親の教育を受け、息子さんも教師になって立派だと近所でも話していたんです。息子さんは数年前に結婚し、市内の高級マンションに住んでいたはずですが……」  冒頭のコメントは、水藤被告の母のものだ。自慢の息子の蛮行に、悲しみと怒りが錯綜している様子だった。  児童からあだ名で呼ばれ、人気者だった小瀬村容疑者について、彼の同級生は「優秀だった」と口を揃える。 「神奈川の進学校から、国立大学の教育学部に進学したんです。友達も多く、フットサルが好きで、学生時代は熟女好きだと噂されていたんですけどね。  数年前に会ったときには、奥さんも子供もいて、ローンを組んでマンションを買ったと話していたのに。奥さんがかわいそうですね」  最後は主犯格の森山容疑者。私生活では3人の子供を育てる父親で、地域の名士一族でもあった。 「奥さんの実家がこの辺の大地主で、あの人はムコ養子なんだよね。以前は『学校の先生がムコに来てくれた。いい人が来てくれてよかった』と話していたんだけど、事件が報じられてからは、奥さんの姿を見ないですね。いいムコだと思っていたのに、親戚たちは恥ずかしいだろうね」(森山家の近隣住民)  一連の事件を受けて、名古屋市は外部弁護士などによる第三者委員会の設置を発表。全市立学校の教員約1万2000人の調査に乗り出す方針を決定した。  教育者の仮面の下で、児童らにみだらな感情を募らせていた犯人グループ。子供たちの学び舎という“聖域”の安全を脅かした罪は重い。 ※女性セブン2025年7月17日号

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