サニブラウン、全治3週間のけが押し日本選手権へ「脚上げるだけで痛み」…泉谷駿介は2種目挑戦

 陸上の日本選手権(4〜6日・国立競技場=読売新聞社後援)の開幕を前に、有力選手が3日、会場で記者会見に臨んだ。  世界選手権東京大会の代表選考会を兼ねた決戦で、男子110メートル障害と走り幅跳びの2種目に出場する泉谷駿介(住友電工)は「自分にしかできないことを追究したい」と、2種目での代表入りに意欲を示した。  110メートル障害で五輪2大会連続出場。13秒04の日本記録保持者で、2023年世界選手権ブダペスト大会では5位入賞と、近年のハードル界の隆盛を先導してきた。本職の合間に走り幅跳びにも取り組んでいたが、昨夏のパリ五輪後に「自分の可能性を広げる」と、本格的な「二刀流」に挑戦。3月の世界室内選手権では、日本歴代6位の8メートル21を跳んで4位となった。  高校時代には全国高校総体の八種競技で優勝したように、高い身体能力と器用さを併せ持つ。両立について「技術的に難しい部分は感じたことがない」と豪語する。ただ、5月の走り幅跳びの大会で踏み切り足の右かかとを負傷するなど肉体的には厳しい挑戦だ。「リスクもあるが、単純に自分がやりたい。挑戦は絶対に今後につながる」と語る。  大会初日に110メートル障害の予選と準決勝、2日目に決勝、3日目に走り幅跳びの決勝を控える。「3日間を乗り越えられる練習は積んできた。いつも以上に気持ちが入り、ワクワク感と緊張感のある、いい状態」と意気込んだ。 サニブラウン「できる限り準備」  男子100メートルのサニブラウン・ハキーム(東レ)は故障を抱えての出場になることを明かした。6月26日の練習中に負傷し、「股関節上部の骨挫傷」で全治約3週間と診断されたという。「脚を上げるだけで痛みが伴う」ものの、「できる限りの準備をして臨む」と誓った。参加標準記録(10秒00)はクリアしており、3位以内で代表に内定する。8位以内でも代表入りに前進する優位な立場ではあるものの、やや暗雲が垂れ込めた。 ライバル対決に胸躍らせる田中希実  女子中長距離の田中希実(のぞみ)(ニューバランス)は、5000メートルでの広中璃梨佳(りりか)(日本郵政グループ)との対決を前に「緊張という久しぶりの感覚がある」と胸を躍らせた。1500メートルは5連覇中、5000メートルは3連覇中で、いずれも3位以内で代表に内定する。近年は国内敵なしだが、故障に苦しんでいた広中が今季は復活。田中は「ぶつかっていかないといけない気持ちを思い出させてくれる」と語った。

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