海上自衛隊が、日本周辺で活動する水上艦艇や潜水艦を監視する哨戒機をプロペラ機「Ｐ３Ｃ」からジェット機「Ｐ１」に順次切り替える中で、下総航空基地（千葉県）で４日、Ｐ３Ｃに搭乗する教育を受けた最後の隊員３人が修業式に臨んだ。 １９８７年以来、海自は約４３００人のＰ３Ｃ搭乗員を育ててきたが、その歴史に幕が下りた。 ３人は入隊４年目の２２〜２３歳の２曹で、これまでＰ３Ｃのセンサーが探知した潜水艦の情報などを分析する「戦術航空士」になる訓練を受けてきた。この日の式典では、國見泰寛・教育航空集団司令官から修業を認める金色のウィングマーク（バッジ）を左胸に授与された。 那覇航空基地（沖縄県）の部隊に配属される男性２曹（２３）は「（Ｐ３Ｃは）長い歴史や伝統が刻まれている機体。最後を飾らせてもらい、本当に光栄です」と語った。 海自によると、Ｐ３Ｃは７８〜９７年に計９８機製造され、現在も約３０機が運用されている。
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