陸上・日本選手権第１日（４日・国立競技場）——９月の世界選手権東京大会代表選考会を兼ねて行われ、女子５０００メートルは田中希実（ニューバランス）が１４分５９秒０２の大会新記録で４連覇を果たし、４大会連続の世界選手権代表に内定した。 男子走り高跳びは真野（しんの）友博（九電工）が２メートル２９で３年ぶり３回目の優勝。女子三段跳びは高島真織子（九電工）が１３メートル９２、同やり投げは上田百寧（ゼンリン）が５９メートル８８でともに初優勝を飾った。 代表入り前進に「自信になる」 男子走り高跳びを制し、代表入りに前進した真野は「自信になる」と手応えを口にした。 ２メートル１５から試技をスタートさせたが、いきなり２度の失敗を経て、なんとか３度目で成功させた。同じ高さから始めたパリ五輪５位の赤松諒一（西武プリンス）は一発でクリア。ライバル２人が対照的な滑り出しとなったが、ここから真野が本領を発揮する。 暑さの影響からか体の動きが鈍かったといい、助走の後半でスピードが出ていないと分析。「前に前に進むことを意識した」と助走を修正した。赤松との一騎打ちとなった２メートル２９の跳躍を一発で成功させると、両手を上げて喜んだ。 昨年は助走に安定感が出ず、パリ五輪は予選で敗退した。動画で確認しながら、スピード感を意識するように改善してきたという助走の修正力が光り、赤松から３年ぶりに頂点を奪還した。（大舘司）
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