《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ

「対応を弁護士さんに任せているから、言えないことも多いとは思う。でも、 “例の証書”が表に出てこない以上、話が堂々巡りですよ」──そう打ち明けるのは、学歴詐称疑惑が浮上している田久保真紀・伊東市長(55)を市議時代から支援する飲食店経営者だ。問題を受け、この人物は「ずっと支援してきた人も混乱しているのです」と漏らした。  6月上旬、伊東市議らに〈東洋大学卒ってなんだ! 中退どころか除籍であったと記憶している〉と書かれた匿名の告発文が出回ったことから始まったこの騒動。  7月2日、田久保市長が会見で「卒業していたとの認識だった」が、6月28日に大学側に照会したところ「除籍」になっていたと明かした。しかしそれで騒動がおさまることはなく、調査権の強い百条委員会の設置案検討まで発展している。  そして、SNSなどで特に注目が集まっているのが、“卒業証書らしき書類”の存在だ。全国紙社会部デスクが言う。 「7月2日の記者会見のあと、市議会の中島弘道議長が取材に対応。『6月4日、副議長とともに市長室にあいさつに行った際に、田久保市長の方から卒業証書のようなものを見せられた』『除籍されていたということで、私どもに見せた卒業証書が偽物だったと判明した』と語りました。  中島議長によれば、田久保氏はこの書類を『チラッとしか見せてくれなかった』そうです。かろうじて名前と学部名を確認できる程度だったと語っています」  この “卒業証書らしき書類” の存在は記者会見でも議題になっている。会見内で書類の認識について記者に追及された田久保市長はこう述べた。 「卒業を証明するものであろうと思ったので私も他の方にお見せしたが、残念ながら卒業を証明するものとしては機能しなくなってしまったというか、実際には卒業していないということだ」  記者会見後、SNS上では〈証書見せたら一発じゃん〉〈なぜ表に出さないの?〉などの“ツッコミ”が大量に散見されたが、田久保市長が再度この書類を見せる気配はない。  もしや“ニセ卒業証書”なのではないか──そんな疑念が囁かれる一方で、市議の中には、証書の“本物らしさ”を訴える者もいる。重岡秀子伊東市議会議員は自身のSNSのコメント欄でこう語っていた。 市議の証言と支援者のホンネ 〈卒業証書を見た直後、私が落ち着いて副議長と会って聞いた時は、偽造とは思えないと言っていました。秘書課長は、市長会への紹介文を書くために市長に卒業証書を持ってきてくださいと言い、実物でファクトチェックをしています。秘書課長が見たことは議会で上司の部長が発言しています。私も実物を見ましたが、黄ばんだ紙に、朱肉で職印が3箇所押されていて、これは偽造とは思えないと直感しました。マスコミの中にも実物をみている人がいます〉(6月26日)  田久保市長が見せた“書類”は一体何だったのか。謎が深まるなか、議論もこう着状態になり、議会は混乱を極めている。彼女の支援者たちも不安を隠しきれないようだ。冒頭の支援者が話す。 「対応を弁護士さんに任せているから、言えないことも多いとは思う。でも、例の証書が表に出てこない以上、話が堂々巡りですよ。支援者はみんな証書がニセモノではないと信じてはいますが、もし本物でなかったら私たちも騙されていたことになる。”言葉足らず”で済まないこともあるよ。  実は、今回と似たような噂は市長選挙中からまわっていたのです。田久保さんは大きな派閥に属しているわけではないですし、政治的な後ろ盾も少ない。だから当時は嫌がらせというか、“怪文書”の類い程度だと思っていたんですが……」  この支援者がさらに続ける。 「田久保さんはメガソーラー反対運動をしていた一市民の時代から、みんなの先頭に立って活動していました。団体のみんなで『うちから市議を出した方がいい』と議論して、全員に推薦されて議員になった。リュックひとつ背負って、ほとんどひとりで地元周りをしていたんですよ。  市長選に出るという話になった際、田久保さんはお母さんに『無職になったらどうするの。このまま市議の任期をまっとうした方が安泰なんじゃない』と、反対されたそうです。でもそれを『誰かが偉くなって改革しないと』と出馬しました。  伊東市は長年、自民派閥でやってきましたから、公然と彼女を応援すると角がたつ。でも『彼女と街を変えたい』と言っていた“隠れ支援者”はいっぱいいたよ。正直、受かった時は奇跡だと思ったけどね」  取材の最後にはこうも漏らした。 「支援する気持ちは変わらないけど。正直なところ『改革を進めていこう』という士気は削がれた。初動の対応が悪かったね。これからどう真摯に対応していくかという話になってくると思います」  当面の続投をほのめかしている田久保市長。選挙で得た民意を裏切ることにならなければいいが──。

もっと
Recommendations

東京ディズニーリゾートの外周道路で大型バイクの衝突事故、20歳大学生が死亡

4日午後7時55分頃、千葉県浦安市舞浜の東京ディズニーリゾート…

松井秀喜「私の守備範囲は半径1mくらいですよ(笑)」松井稼頭央との三遊間へ意欲、“IL入り中”も「イチローさん記念の年、お祝いしたい」と出場決断

今年もイチロー(51)率いる「KOBE CHIBEN」VS「高校野球女子選抜」の…

けさ悪石島で震度5強、避難検討する人が増加…20人程度避難へ

群発地震が続く鹿児島県十島村の悪石島で5日朝、震度5強の地震があり…

悪石島で震度5強…「2025年7月に大災害」噂との関連、気象庁が否定「日時・場所特定の予知は困難」

5日午前6時29分頃、鹿児島県・トカラ列島近海を震源とする地震…

人の家で“縄張り争い”をする野良猫たち! 窓から飼い猫ちゃんと一緒に見守った争いの行方に思いもよらないオチがつく

今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『人の家で何やって…

大谷翔平が31歳の誕生日登板に備えてキャッチボール…ロバーツ監督「2イニングを投げるだろう」

ドジャースの大谷は4日のアストロズとの試合前、31歳の誕生日と…

【関東の天気】昼過ぎから所々で雨や雷雨、山沿いなどでは激しく降ることも

関東地方は、5日も変わりやすい天気で、急に降る強い雨や雷雨に注意し…

佐藤優と舛添要一が語る斎藤知事バッシングへの同情「俺の時も同じだったなぁ」「今のようにSNSがあれば」

立花孝志氏、石丸伸二氏、斎藤元彦氏……熱狂的な支持と多くの反発…

《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは

2023年12月に川崎市の多摩川で、釣り人が見つけたスーツケースの中…

「素股でやってたら、スルって…」デリヘル嬢との本番行為でトラブル発生

欲望渦巻く新宿・歌舞伎町では、日々、多様な事件が起きている。新…

loading...