【参院選】維新の吉村代表「ミャクミャクのように筋を通す」 社保料の負担“6万円”下げ、どう実現? 「向かい風でもやるべき」

20日投開票の参議院議員選挙で、日本維新の会は公約に社会保険料の負担軽減を掲げています。支持率が低迷しているものの、吉村代表は「人気のない政策でも提案すべき」と強調。目標議席数や与党との関係などについて、藤井貴彦キャスターが聞きました。 ■6月の都議選では議席獲得ならず 「道のないところに道をつくる。これが政治家の仕事だ」。日本維新の会の吉村洋文代表は、大阪市でこう訴えました。 大阪府知事としての顔も持ち、大阪・関西万博の開催に尽力しました。ただ、直近の世論調査(※)で維新の支持率は低迷。6月の東京都議選では0議席という結果に沈みました。今、有権者に訴えたいことは何でしょうか。 藤井キャスター 「(スーツのジャケットに)ミャクミャクがいますね。万博大盛況じゃないですか」 吉村代表 「最初どうなるかと思いましたけども、今はもう1000万人を突破しまして。ミャクミャクも最初は気持ち悪がられましたけど、今となっては大人気。日本維新の会もミャクミャクみたいに筋を通していこうかなと思いまして」 ■社保料の負担「あまりに大きい」 藤井キャスター 「日本維新の会の掲げている政策についてお伺いします。社会保険料の負担を現役世代1人あたり年間6万円引き下げるとしていますが、なにをいくら削減して6万円の負担軽減を実現されるおつもりですか?」 吉村代表 「まず(社会保険料の)負担があまりにも大きいということを、みなさんにきちんとお伝えしないといけないと思うんですよ。350万円の収入の人は、社会保険料は50万円天引きされています」 「そして事業主も同じ金額を負担しています。50万円負担しています。つまり350万円給与の人は100万円も社会保険料を負担している」 「なんでこれを僕たちが一生懸命取り上げているかというと、次の子どもたち孫たち、ここの負担がさらに大きくなるんです。医療費も右肩上がりで増えていってますから」 「これ(医療費)をなんとかしなければいけないということが、まず大前提としてあります。最低限4兆円(医療費を削減)、それだけでも(収入が)6万円増えるということです」 ■負担引き下げ、どうやって? 吉村代表 「なにを減らすんですかということですけど、薬局で買えるような薬まで、今はクリニック等で窓口で1割負担とかでもらえるようになっている。でもそれは1割でもらえてるのではなくて、9割はみんなが負担しているんです」 「薬局で買えるような軽微なものまでどんどん保険適用していくと、保険(料)がどんどん増えていきます。薬局で買えるような軽微なものは(保険から)外していきましょうよ」 「ただ慢性疾患のお持ちの方とか、そういった方にはきちんと例外措置を設けた上で、とりあえずクリニック行って窓口負担も少ないし、1割でもらえるから湿布もらいに行こうとか、そういうのはやめませんかということを提案します」 藤井キャスター 「かなり向かい風が来るんじゃないですか?」 吉村代表 「向かい風が来てもやるべきだと思うんです。やらなければならないと思うんです」 ■支持率は10党で下から3番目 藤井キャスター 「日本テレビが読売新聞と共同で行った最新の世論調査(※)では、日本維新の会の支持率が2%。政党要件を満たす10党のうち、同率も含めて下から3番目でした。この世論調査については受け止めますか?」 吉村代表 「はい、受け止めます。その上でもっともっと頑張らないといけないし。ただ、その支持率ももちろん大事なんですけど、政党ってやっぱり手段だと思っていますから」 「本当に社会でここが問題だなってところをぎゅっとつかんで、有権者のみなさんに賛否あっても、たとえそれが人気がないものであったとしても、僕は提案すべきだと思うんですよね」 「社会保険料が高すぎるよね、誰も他の政党が本気でやらないですけど、じゃあそれが人気のある政策かといったらそうじゃないかもしれないけれど、多くの人が『ここは問題だな』と思っていると思います」 「それで国民の有権者の皆さんに、いやいや社会保険料とかそういうところじゃないよ、今の2万円のばらまきであったりとか、そっちの方が大事だと言われてしまうと、それは民主主義ですから、そうなってきたら僕がクビになるということです」 ■参院選後…政権与党との関係は? 藤井キャスター 「石破政権に今年度予算の審議では協力して賛成をされましたけれども、参議院選挙の後、与党との関係をどう考えるか。今なにか言えるものがあれば教えてもらいたいです」 吉村代表 「連立に入るつもりはないです。公約を実現して、社会を変えていくことが重要だと思っていますので、一つでも二つでも国民のみなさんと約束したことを、実現させるというところに力を入れたいと思っています」 ■目標の一つは「与党の過半数割れ」 藤井キャスター 「参議院選挙では、どれぐらいの議席を獲得できればいいなと思っていますか?」 吉村代表 「もちろんみんな腹くくって選挙に出ていますから、全員の当選を目標にしてやります」 「もう一つは与党過半数割れです」 「今の自民党は選挙前に2万円ばらまくような話をして、本当に残念に思うんです。本当の社会の本質的な問題、賛否あることを選挙で提案していないですから。頼りないですし、僕は残念に思うから、ガツンとやりたいと思います」 ※NNN・読売新聞世論調査 6月27〜29日、全国有権者への電話調査で合計1061人が回答(固定電話437人=回答率60%、携帯電話624人=回答率34%)  (2025年7月4日『news zero』より 撮影日6月30日)

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