モデル後期に入ったハリアーが、さらに商品力を強化 トヨタは、ラグジュアリーSUVのハリアー(80系)を改良。同時に、ブラック系外装パーツなどを施した特別仕様車「ナイトシェード(Night Shade)」を設定し発売を開始した。 4代目となるトヨタ ハリアー(80系)は、2020年6月に登場した。ハリアーは、ラグジュアリーSUVのパイオニアとして、常にこのカテゴリーをリードしてきた超人気モデル。 4代目ハリアー(80)系は、最新のGA-Kプラットフォームを採用。2.5Lハイブリッドシステムなど、パワートレインやプラットフォームなど、RAV4と多くを共通化している。 強力な営業力を背景に、トヨタの戦略は大胆だった。姉妹車関係にあるRAV4が、アウトドア系デザインとする一方で、ハリアー(80系)は王道のラグジュアリーデザインとした。こうすることで、同じサイズのSUVながら異なる嗜好のユーザーを見事に取り込んだ。 元々、ハリアー(80系)の人気が高く多くの顧客がいたとはいえ、発売直後から大ヒット。すでに、モデル後期に入ってやや販売台数が落ちてきたとはいえ、2024年度の販売台数は約6.4万台。登録車新車販売台数ランキングでは、15位となった。 人気のハイブリッド車の新車価格は約400〜500万円台。こうした高額車種が、これだけ売れるというのは、いかにハリアー人気が凄いのかということを表している。 ただ、2024年度販売台数では、前年比約90%にまで落ちてしまった。モデル末期なので、仕方がないのだが、トヨタは予防安全装備パッケージを改良。さらに、特別仕様車「ナイトシェード(Night Shade)」を投入することで、商品力を強化し販売台数増を狙う。 トヨタ ハリアー(80系)特別仕様車ナイトシェード 最新の予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」へバージョンアップ 今回の改良では、ラグジュアリーSUVとしては重要な機能である予防安全装備が進化した。進化内容や、その他の変更は下記の通り。 ▽安全・安心な先進装備を充実。Toyota Safety Senseならびにその他安全装備を進化 ・プリクラッシュセーフティの検知範囲をさらに拡張 -自転車運転者(夜)、自動二輪車(昼) -交差点右左折時の横断自転車運転者 -交差点に進入する際の車両および自動二輪車 ・車線逸脱抑制機能を備えたレーンディパーチャーアラート(LDA)を追加。 車線をはみ出しそうな時に、警告を発する車線逸脱警報機能ならびにステアリング操作を支援 ・ブラインドスポットモニター(BSM)に安心降車アシスト(SEA)、後方車両への接近警報を追加 ・安全運転をさりげなくサポートするプロドライビングアシスト(PDA)を追加 -歩行者・自転車運転者・駐車車両に対する操舵・減速支援 -先行車に対する減速支援 -カーブに対する減速支援 -右左折時の減速支援 -車線内を走行時の常時操舵支援 ▽人気の装備を標準化し、商品力を向上 ・ステアリングヒーター、シートヒーター(運転席・助手席)を全グレードで標準化 ・寒冷地仕様を全グレードで標準化 ・おくだけ充電・デジタルキーを、Zグレード(PHEV車)、Z“Leather Package”グレードで標準化 ▽Gグレードにプラグインハイブリッド仕様を新設定。 トヨタ ハリアー(80系)特別仕様車ナイトシェード ブラック系パーツで、より高級感をアップした特別仕様車「ナイトシェード」 そして、ハリアー特別仕様車「ナイトシェード(Night Shade)」は、高級SUV感をさらにアップするブラック系外装パーツなどを装備したモデル。詳細は下記の通り。 ▽特別仕様車Z“Leather Package・Night Shade”・Z“Night Shade”を設定。ブラックの外装パーツによる艶やかさと上質感を演出 ・プロジェクター式LEDヘッドランプ(ダーク仕様/ブラックレフ) ・フロントアッパーグリル(ブラックメタリック塗装) ・フロントロアグリル、フロントバンパーロア、ロッカーモール、リヤバンパーロア(艶あり黒塗装) ・車名エンブレム、カーボンニュートラルバッジ(ブラック塗装) ・225/55R19タイヤ&19×7Jアルミホイール(ブラック塗装) 予防安全装備の進化と標準装備充実だが、強気の価格アップ? 今回の改良により、ハリアー(80系)の新車価格もアップした。人気グレード、ハリアーハイブリッドZグレードの新車価格は5,090,800円(FF)。改良前から、約16万円の価格アップとなった。機能の進化と標準装備の追加などもあるが、人気モデルということもあり、モデル後期ながら強気の価格アップのように見える。 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較! トヨタ クラウンクロスオーバーvsトヨタ ハリアーハイブリッド徹底比較 トヨタ ハリアーvsマツダCX-60 XD-ハイブリッド比較・評価 レクサスNX VS トヨタハリアー徹底比較評価 SUV動画・新車情報・試乗評価一覧 SUVを買ってはいけない場合とは? ハイブリッド新車情報・試乗評価一覧 トヨタ ハリアー(80系)新車価格 <2.0Lガソリン車価格> ・G FF 3,710,300円/4WD 3,910,500円 ・Z FF 4,180,000円/4WD 4,380,200円 ・Z レザーパッケージ FF 4,500,100円/4WD 4,700,300円 <2.5Lハイブリッド車価格> ・G FF 4,301,000円/4WD 4,521,000円 ・Z FF 4,770,700円/4WD 4,990,700円 ・Z ナイトシェード FF 4,870,800円/5,090,800円 ・Z レザーパッケージ FF 5,090,800円/5,310,800円 ・Z レザーパッケージ・ナイトシェード FF 5,190,900円/5,410,900円