いま日本で謎の死が増えている——。コロナ禍以降、有名人が癌で亡くなるニュースが相次ぎ、癌の死亡者数が急増しているのはなぜなのか。効果が疑わしいワクチンや無意味な医療を、国や医療界が推奨し続ける背景には何があるのか。日本の医療界に潜む巨大な闇に、地域医療で奮闘する在野の医師がメスを入れる正義の一冊!6月5日発売の新刊『何かがおかしい 「がん急増」の謎』より抜粋・再編集して、内容の一部をお届けする。 『何かがおかしい 「がん急増」の謎』連載第24回 『コロナワクチンが「95パーセント効く」のは海外だけ!?…「日本での治験」を経ずに行った緊急承認が効果の信頼性を揺るがす真実』より続く。 世界で進む「ワクチン離れ」 また、イギリスでは、2023年秋以降、コロナワクチン接種対象を「50歳以上」から「65歳以上」に変更しています。 上のグラフは、日本とアメリカにおける人口100人あたりのワクチン接種数を示したものです。アメリカのグラフは2022年で止まっているのですが、これだけでも、日本よりかなり少ないことがわかります。 次にG20各国のワクチン接種状況のグラフです。日本とイギリスが多く、他を引き離しています。ただ、2022年以降は各国ともグラフが横ばいで、増加している国はありません。 仮に各国の保健機関の推奨を継続していたとしても、世界はすでに実際に接種を決定する国民レベルでは「ワクチン離れ」しているのです。 日本の医師はワクチンを打たない? コロナ禍以降、多くの医師が「集団免疫を獲得するためにワクチンを接種しましょう」と呼びかけてきました。「ワクチンは安全」「“ワクチンは危険”は陰謀論」という「デマ」すら流していたのです。 コロナに感染しても重症化する危険性が低い、若者や子どもにまで、「お年寄りに感染させないために、ワクチンを打ちましょう」と、必要のないワクチン接種を呼びかけ、接種せざるを得ないような「空気」を作ってきたのです。申請ベースで2200名以上もの方がワクチンの副反応で亡くなったのは、そうしたことの結果に他なりません。 しかし、当の医師たちがワクチンを打っていたかというと、実は打っていなかったようです。「m3」という医師のためのサイトが、2023年5月に行ったアンケート調査によると、「ワクチンの追加接種を受ける」と答えた医師は59.2パーセント、受けないと答えた医師は40.7パーセントでした。20〜30代の医師に限ると、「接種しない」という回答が過半数に達していたそうです。 もちろん、医師もはじめはワクチンを積極的に打っていました。私の感覚ですが、おそらく3回目接種くらいまでは、8割くらいの医師は打っていたはずです。 ただ、5回目接種くらいになると、医師もあまり打たなくなってきました。立場上打たざるを得ないとか、ワクチンの効果を信じている医師は別ですが、「もうワクチンは打ちたくない」という医師が多数派になってきていると感じます。 ワクチンを打たない医師は海外にも ちなみに、海外でも「ワクチンを打たない」と宣言した医師がたくさんいます。 ピーター・ゲッチェ氏は、先に述べた医学エビデンス界の最高峰「コクラン」の創立メンバーとして、世界的に超有名な医師の一人ですが、ワクチンを打っていないことを公言しています。 ちなみに、この「コクラン」は、医学の世界で最も信頼されている組織と言っても過言ではありません。その創立メンバーのゲッチェ氏はエビデンス医学の重鎮として知られています。公衆衛生学の世界で彼を知らなければ「モグリ」と言われても仕方がない、という有名人です。 ゲッチェ氏は、世界の超有名医学雑誌の「ビッグ5」(BMJ、ランセット、JAMA、NEJM、Annals of internal medicine)に、75本以上の論文を載せたというとんでもない実績を持っています(普通の医師なら、1本でも載れば一生自慢できるくらいです。大学教授クラスでも1本も載っていない人がザラにいます)。 『試験でコロナワクチンの「有効率」は操作されていた?…エビデンス医学の重鎮が語る、「特定の群」を除外する不適切な実態とは』へ続く。 【つづきを読む】試験でコロナワクチンの「有効率」は操作されていた?…エビデンス医学の重鎮が語る、「特定の群」を除外する不適切な実態とは