中居正広さんをめぐる一連の問題について、フジテレビは6日、検証番組を放送しました。 番組では、2023年8月、最初に事案の報告を受けた際の幹部の認識について、仕事との関連性については、その場で議論にならなかったとし、港浩一元社長は「プライベートな男女間のトラブルが起きている」と報告を受けたと話しました。 また、第三者委員会から指摘を受けた「性別・年齢・容姿に着目した会合」について、番組では、そうした会合に参加したことがあるという女性の証言を紹介しました。 港元社長が主催する会合に参加するチームのメンバーだったという女性は「接待に使える女性だけを集めている異常な会だった」などと話しました。 この会の主な目的は芸能プロダクションなどとの会合で、メンバーは入社式に参加した新入社員の中から先輩社員が候補者を推薦し、港元社長に提案していたとしています。 こうした会合は大多亮元専務も行っていたとし、参加した女性アナウンサーは、大多元専務が「女性アナウンサーは上質なキャバ嬢だ」と発言したと証言しました。 これに対し、大多元専務は「言葉の選び方が悪いということ」「そんなふうに、本当に思っていない」と釈明しました。 そして番組では、およそ40年にわたり権力を持ち続けた日枝久元取締役相談役の力の源泉について「人事権を持っているから」とする遠藤龍之介元副会長の証言を伝えました。 遠藤氏は10時間に及んだ会見の前日、日枝氏に辞任を迫り、40分ほど説得しましたが、「お前は戦わないで辞めるのか」などとして、首を縦に振ることはなかったということです。 フジテレビは3回にわたり、日枝氏に取材を申し込んだものの、応じなかったとしています。