静岡県伊東市の田久保真紀市長が自身の学歴詐称疑惑を巡り7日夜会見を開き、辞任した上で“出直し”市長選に立候補することを表明しました。 田久保市長は7日午後7時半すぎから約1時間にわたり、弁護士とともに会見に臨みました。冒頭に学歴問題について謝罪した田久保市長は、市議会議長らに見せた「卒業証書」と称する物のほか、卒業アルバム、在籍期間証明書の3点を、上申書とともに検察に提出し「捜査に委ねる」と説明しました。 その上で、「検察への上申が済んだら速やかに辞任する」と話し、その後は“出直し”市長選に立候補する考えを示しました。検察への上申は2週間以内には済まし、辞任する考えだということです。 田久保市長は「私としては皆さまの気持ち、伊東市を変えたいという気持ちで私を選んでいただいた、そこに対しては最後まで私に出来る全ての方法をかけて応えたい」と話しています。 7日午後1時の囲み取材で田久保市長は、市議会議長らに見せた「卒業証書」と称する物について「市民の皆さんにわかるように、しっかり会見で説明したい。きちんと説明できる状態で説明しなければならない」と話していたが、会見で「卒業証書」は公開せず、詳細な説明はしませんでした。 その理由については弁護士は田久保市長が公職選挙法違反の疑いで刑事告発されていることから「刑事事件として取り調べられる可能性のある証拠で、安易に公開できない」などと説明しました。 田久保市長は「卒業証書」に関して、入手方法は記憶が曖昧とした上で「私は本物であると思っていろいろな方に見せている」と話しました。また会見の内容に関して十分だったか問われると「（市民に）十分だと思っていただけるように最大限努力した」と話しました。
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