【ワシントン＝田中宏幸】米ブルームバーグ通信は８日、ベッセント米財務長官が来週、大阪・関西万博のイベントに出席するため日本を訪問すると報じた。 財務長官に就任後、訪日するのは初めて。ベッセント氏は日本との関税交渉の統括役で、日本で協議が行われるかが注目される。 報道によると、ベッセント氏は１９日に万博で予定されている米国の「ナショナルデー」に参加する。米政府高官は、ベッセント氏は米国代表団の団長として訪日するため貿易協議などは行われないと話しているといい、日本側の交渉役である赤沢経済再生相との会談が実現するかは不透明だ。 トランプ米大統領は７日、日本に対して８月１日から２５％の関税を課すと通告。４月に導入を発表した「相互関税」のうち、上乗せ分の停止期限を７月９日から８月１日に延期する大統領令にも署名し、関税交渉の期限を延長していた。 赤沢氏は４月以降、７回訪米してベッセント氏らと協議しているが、目立った成果は見えていない。
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