ウソの投資話を持ちかけ現金をだまし取ったとして、自称・投資家ら男女3人が逮捕されました。3人は、130人以上から3億円相当を集めたとみられています。 ◇ 詐欺の疑いで逮捕された自称・個人投資家の渡辺雄介容疑者（40）。同じく詐欺の疑いで井戸雅栄容疑者（49）と水野亜紀容疑者（49）も逮捕されました。 警視庁によると、3人は2021年から翌年にかけ、ウソの投資話を持ちかけ、男女3人から現金あわせて7950万円をだまし取った疑いがもたれています。 渡辺容疑者は指示役、井戸容疑者は勧誘役、水野容疑者は補助役と役割分担していたという3人。勧誘役の井戸容疑者は、ある誘い文句で投資を持ちかけていたといいます。 井戸容疑者 「運用責任者の渡辺（容疑者）は海外の大手証券会社出身のスゴ腕のトレーダーです」 しかし実際は、渡辺容疑者にはプロのトレーダーとしての実績はありませんでした。 私たちが話を聞いたのは、井戸容疑者に勧誘され数千万円の被害にあったという女性。 数千万円の被害にあった女性 「いわゆる“ママ友”みたいな形で近づいてくるので安心してしまったのと、金融に関しての知識が非常にあるんですね」 ただ、出資した金を引き出したいと連絡したところ、井戸容疑者から返ってきたのは「投資に邪魔する方がいて、口座凍結されたので8月は下ろせないのです」というメッセージ。 その後、警視庁などに相談しましたが、お金は返ってきていないということです。 3人は133人から現金など3億円相当を集め、その金の大半を使っていたとみられるのが、指示役の渡辺容疑者です。競馬や違法な海外FXなどで2億数千万円を使い込んでいたとみられています。 去年2月には、すでに家宅捜索が行われるなど捜査の手が伸びていました。 警視庁は3人の認否を明らかにしていませんが、他の被害者についても詳しく捜査を進める方針です。 （7月10日放送『news zero』より）
