トランプ大統領が�ユナボマー�との信じられないほどの家族のつながりを語ったが、デタラメだった。米メディア「デーリー・ビースト」が１５日、報じた。 　トランプ氏は１５日、叔父のジョン・トランプ氏が大学で悪名高いテロリストを教えていたと自慢する奇妙なウソを語った。 　ペンシルベニア州で行われたエネルギー・テクノロジーサミットで、トランプ氏は発言から逸れ、「ちょっとだけ自慢させてくれ」と出席者に語りかけた。名門マサチューセッツ工科大学で数十年にわたり教鞭を執った叔父のエピソードを披露したのだ。 「私の叔父はＭＩＴにいた。偉大な教授の一人だった。５１年か。ＭＩＴ史上最長の在任期間を誇る教授だった。原子力、化学、数学の３つの学位を取得している。本当に賢い人だ」 　そして「カジンスキーは彼の教え子の一人だった。カジンスキーがどんな人物だったか知っているか？狂人と天才の間にはほとんど違いはない」と続けた。ユナボマーとして知られるテロリストで数学者のセオドア・カジンスキーのことを言っているようだ。 　その後、トランプ氏は叔父との会話についての逸話を披露した。 「『ジョンおじさん、彼はどんな学生だったんですか？』と尋ねたんだ。ジョン・トランプ博士は『どんな学生だったんですか？』と。『いやあ、本当に優秀な学生だったよ…みんなを正して回っていたよ』と答えた。でも、彼にとってはあまり良い結果にはならなかった」 　ジョン・トランプ氏は１９８５年に亡くなった。ユナボマーが爆弾事件を行ったのは１９７８年から１９９５年のことだが、ユナボマーの正体がカジンスキーであることが分かったのは逮捕された１９９６年のことだった。終身刑となり、２０２３年に自殺した。 　さらに、カジンスキーはＭＩＴに通っていなかった。ハーバード大学とミシガン大学で学び、後にカリフォルニア大学バークレー校で助教授に就任した。 　また、ＭＩＴによると、ジョン・トランプ氏はＭＩＴ史上最長在任教授ではなかったという。