最新 ホンダ・プレリュードへチョイ乗り サスはタイプRの派生版 一体感を増す疑似変速

11代目シビック e:HEVの技術を流用 ホンダ・プレリュードが復活する。今回は英国のサーキットで、試作車への試乗が許された。このFFクーペへ期待されている読者は、少なくないのではないだろうか。 【画像】一体感を増す疑似変速 ホンダ・プレリュード 日本のクーペたち シビック・タイプRも 全117枚 新しいプレリュードは、11代目シビックのプラットフォームを流用。自然吸気の2.0Lエンジンと電気モーターによる、ハイブリッド・システム「e:HEV」も共有する。興味深い点は、市街地など軽負荷時には、エンジンは専ら発電機として働くことだろう。 ホンダ・プレリュード(プロトタイプ) 日常的な場面でフロントタイヤを回すのは、約180馬力の駆動用モーター。ただし、エンジンを定速で回し続けるのは運転体験でプラスではないと考え、変速を模した制御が実装されている。加速時のエンジンの回転数は、AT車のように段付きで変化する。 さらにプレリュードでは、S+シフトと呼ばれる機能をe-CVTが獲得。シビックと異なり、8速ATのように、擬似的な変速をドライバー自ら楽しめるようになる。 サスペンションはタイプRの派生版 シビック e:HEVと同様に、高負荷時などにはロックアップクラッチが接続。エンジンとフロントアクスルが結ばれ、駆動力が展開される仕組みも同じ。その場合は、実際に8速ATのようにe-CVTは振る舞う。 ドライブモードは、3種類を用意。コンフォートかGT、スポーツから選択でき、後者になるほどエンジン音が強調され、動的特性も変化する。 ホンダ・プレリュード(プロトタイプ) サスペンションは、シビック・タイプRの派生版。快適性を重視し、スプリングとアンチロールバーのレートは低く調整されたという。ホイールベースは短く、前後の重量配分は僅かに後方へずれるそうだ。 タイヤも、タイプRよりマイルド志向。試乗車には、235/40 R19のコンチネンタル・プレミアムコンタクト6が組まれていた。車重は、1450kgから1500kgの間になるとか。 至極滑らかな加速 リアルな回転数の変化 試作車ということで、技術的な詳細は明らかではないが、少なくともパワートレインは好調に機能していた。電気モーターが走らせるから、加速は至極滑らか。ロックアップしていない場合でも、シフトアップは驚くほどシームレスだ。擬似的だから。 回転数の変化も、相当にリアル。レブリミットは6000rpmと高くないが、従来のクルマに慣れ親しんできた人には、自然な振る舞いに感じられるように思う。サーキットでは、擬似的にでも変速できた方が、速度管理しやすいようだ。 ホンダ・プレリュード(プロトタイプ) 減速時には、回生ブレーキが介在するものの、違和感なし。ペダルを踏んだ感触はソリッドで、制動力が徐々に高まっていく。 公道での走りは確かめられていないが、サーキットより訴求力のある体験なはず。コンフォート・モードで1周した限り、変速ショックをまったく伴わない、従来のAT車に乗っているような感覚だった。 優しい乗り心地に機敏な回頭性 操縦性は、シビック・タイプRより穏やか。普段使いに寄せたと、ホンダは主張する。スポーツ・モードを選ぶと、ダンパーが引き締まりステアリングも重くなるが、カーブではある程度のボディロールを伴う。 高速コーナーを通過すると、姿勢制御に僅かな緩さを感じる。そのかわり、乗り心地は優しい。恐らく、トヨタGR86よりも。とはいえ、回頭性は機敏。後方へ荷重を乗せると、鋭く内側へ食らいついていく感覚があり、安定性も高いようだ。 ホンダ・プレリュード(プロトタイプ) 燃費は、シビック e:HEVが約20.0km/Lだから、それへ近いはず。価格は、2ドアクーペとして僅かに高めに設定されても不思議ではない。 今回の試乗は、かなり限られた時間だった。量産版の用意が整ったら、改めて詳しくお伝えしたい。日本での発売は、2025年9月が予定されている。 クルマとの結びつきを強める疑似変速 最後に、運転姿勢は好ましいもの。ステアリングホイールはスポーティで、メーターパネルは見やすく、GTやスポーツ・モードを選ぶとタコメーターが描かれる。ダッシュボード上には、大きめのS+ボタン。車内のレイアウトは明瞭で、操作性が良い。 少なくとも、パワートレインは期待通り。任意に可能な変速が、クルマとの結びつきを強めている。エンジンの回転数の変化で、運転の楽しさが演出されている。 ホンダ・プレリュード・コンセプト(左)と初代プレリュード(右) 全体的な体験は、ハイブリッドのシビックへ近い。しかし、スポーティさも増している。第一印象の限り、普段使いとの親和性は高い様子。登場が待ち遠しい。 ◯:滑らかなハイブリッド・パワートレイン 本物と勘違いするほどの擬似的な変速 △:まだわからないことが多い ホンダ・プレリュード(プロトタイプ)のスペック 英国価格:約4万5000ンド(約878万円/予想) 全長:−mm 全幅:−mm 全高:−mm 最高速度:−km/h 0-100km/h加速:8.0秒(予想) 燃費:19.8km/L(予想) CO2排出量:−g/km 車両重量:1450-1500kg(予想) パワートレイン:直列4気筒1993cc 自然吸気+電気モーター 使用燃料:ガソリン 最高出力:180ps(予想) 最大トルク:−kg-m ギアボックス:e-CVT

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